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ネマタの戦術本レビュー第103回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その15」

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Q103 
端側のトイツを落とす基本問題のつもりで出題しましたが、のシュンツがあるのでのリャンメントイツ。
しかもを引いた場合も、トイツが残っていれば一通への手変わりを残せる分有利。よって切りの方が有利でした。訂正させていただきます。
浮かせ打ちではないトイツ落としの場合は、浮き牌としてみた場合に価値が高い方のトイツを残します(すぐテンパイしやすい1シャンテンや鳴き手といった、テンパイした時の待ちの強さを優先する場合は別)。
今回はは浮き牌より面子を作る上で有利なので切りということになります。浮かせ打ちをする場合はこの逆です。

Q104 
の方がイーペーコーはつきやすいので、打点差自体はあまりありません。
よって必ず平和になるというだけでなく、打ならテンパイを逃すツモでも手広くなるということまでメリットとして言及しておいた方がよかったように思います。

Q105 
ツモアガリ確率計算機上では残りツモ6、7回がシャンテン戻すかどうかの分岐点。
流局までツモれるとは限らないので、8巡目なら1シャンテン維持側に分がありそうです。
打点十分だからシャンテン戻しはしないと考える方もいますが、打点的手変わりのメリットが小さくなるからシャンテン戻しをしないことが増えるというだけで、
シャンテン戻しをした方がアガリやすいのであれば打点に関係なくそうすべきです。

つぶやきへのコメント 
お腹が減っていると頭が回らないので食べ物が欲しくなります。でもお腹一杯だとやっぱり頭が回らない。大食いには麻雀は不向きですね(笑)

Q106 
くっつき>ヘッドレスなのでは残しますが、リャンメントイツ形+3メンチャン以上の多メンチャン形が残せるなら、よりよい手優先で中ぶくれ形より残します。

Q107 
見た目で自然とに手がかかりそうになりますが、他の打牌との比較自体は結構難しい。
チートイツ2シャンテンを残そうとするとドラかリャンメンを切ることになるのでチートイツを見切る打もありますが、
と比べてツモなら良形が確定する分若干有利だが打としてもツモなら良形確定になり打とした場合より打点面で有利、
ツモも良形が確定する打側が有利だがツモならイーペーコーができるうえにチートイツが残る打有利と、面子手1シャンテンになった場合の優劣でも大差ないのでチートイツを見切る程ではない。
や打についても、ツモに関してはドラ以外にタンヤオがつきやすいこともあり打側に分があるので、先にドラを使い切れるツモがある分打がよいというところでしょうか。
一般論で言えば、ドラ無しリャンメンとドラ1カンチャンなら前者を選ぶが、後者側に+α(今回なら打2sと比較した場合のチートイツ、打5p打赤5sと比較した場合のタンヤオ)があるなら後者を選ぶとなるでしょうか。

Q108 
符ハネの重要度はそこまで高くないですが見落としが多いので、満貫未満でアンコがある手牌の場合は符の影響で打牌判断が変わるケースがあることを意識しておきます。
こういうのはまさに形を覚えていることが大事です。

つぶやきへのコメント 
間違いに気付けるうちは大丈夫です。以前の自分よりは強くなっていることの証ですから落ち込むことはありません。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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