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ネマタの戦術本レビュー第124回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その36」

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Q253 
トイツとトイツ落としの比較で、打ツモなら打トイツ以外の牌を落とすことでよりよい手になるので、今回は浮かせ打ちでソーズ4連形を残すのが正解です。

 

Q254 
ならツモでもタンヤオがつきますが、打ならツモでイーペーコー、ツモでも打として打の時よりよい形になります。
ここまで考慮すると、やはり打の方が若干よさそうです。

 

Q255 
Q251のように、単独トイツが無く、3トイツのうちリャンメントイツは1つなのでリャンメン固定…としそうですが、トイツがコーツになるツモで789三色になり、ピンズは飛びトイツを含むのでツモなら雀頭でリャンカンが残る1シャンテンに受けられるので雀頭固定の打が有利になる問題でした。
「何を切るか」ではなく、「何を引いたらよりよい手になるか」に着目することで例外形にも対応出来るようになりましょう。

 

つぶやきへのコメント 
クックパッドに投稿したレシピを書籍化された鳳凰民の方がいらっしゃいますね。
現麻の書籍化の何倍も凄いことだと思います(笑)

 

Q256 
鳴き手だとイーペーコーの1翻はつきませんが、変化に富む形なので、1枚差程度ならイーペーコーの形のカンチャンを他のカンチャンより残すことになります。

 

Q257 
面子を先に取り出すと3面子取れて雀頭が残るのでくっつき1シャンテンと分かります。
面子を抜き出し方が何通りもあると面倒ですが、受け入れの取りこぼしがないように一つずつ確認しましょう。
慣れればそんなに手間はかかりません。

 

Q258 
役牌トイツがあるので3トイツでもカンチャンよりトイツで打。ただしトイツよりはリャンメンなので、ツモなら打とします。

 

つぶやきへのコメント 
いつの間にか福地氏(既婚)の言葉になった感がありますが、発言主はとつげき東北氏(独身)です。
要は人生の墓場ってことですが、墓場でも居心地がよければそれでいいのです(笑)

 

Q259 
雀頭候補がある場合、アンコ含みの多メンチャン形はくっつきが少ないので価値が落ちますが、逆に言えば雀頭が無くなった場合は多メンチャン形が残るので強い。
鳴きを考慮に入れるけど打牌選択自体はメンゼン前提でも変わらないケースは多いですが、鳴いても高く良形が残る場合は、メンゼンで悪形が残る場合よりよい手になるので、鳴いた時の形を優先して結構です。

 

Q260 
今回は面子候補落としの比較のうえに鳴くと安いですが、受け入れが増える手変わり枚数の差が結構あるので、3トイツでもカンチャンより残します。
から切ってもツモは1シャンテンになりますが、打ならツモで打としてマンズの良形変化をみる手があるので一応から切ります。
マンズは4連形とはいえを切っていて、ポンテンを取ると片アガリ形が残りますが、受け入れ枚数がの2枚減るくらいなら手変わりを残す方が有利とみます。

 

Q261 
リャンメン>カンチャントイツなのでカンチャンは残しますが、この形も打として面子候補十分に受けることで、先に面子ができた場合の受け入れ枚数では面子候補オーバーに受ける打と差がつきませんが、面子候補部分にトイツができた時の受け入れで勝ります。
先にを引くより、トイツができる可能性の方がずっと高いので、このようなケースも原則として面子候補を1つ落とします。

 

つぶやきへのコメント 
発言者がどのような意味合いで用いているかによって変わると言えそうです。程度を表す意味での「普通」なら、面白いとは言っても凡庸ということであまり高評価とは言えませんが、普遍的、当たり前という意味での「普通」ならむしろ高評価であり、この場合の「普通」は面白さの程度を表しているわけではありませんね。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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