「ロジカルトランジスタ」の異名を持ち、徹底的な研究に基づく論理的な分析と選択で常に最善手を追求する麻雀プロ。それが小宮悠だ。麻雀プロになると決意し、より強い人と戦える環境を求めて地元愛知から東京に出てきたという小宮悠。その麻雀に対する熱意は生半可なものではなく、より正確で勝利に近づける判断を下すべく、日々たゆまぬ努力を続けている。今もなお進化を続ける小宮悠の魅力に迫ろう。
目次
小宮悠の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 小宮 悠(こみや はるか) |
異名 | ロジカルトランジスタ |
生年月日 | 1月20日 |
出身地 | 愛知県 |
血液型 | B型 |
趣味・特技 | カラオケ、絵を描くこと、頭を使うこと |
本人公式SNS | Twitter YouTube note |
所属団体 | 最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ入会年 | 2016年 RMUに入会 2020年最高位戦に移籍 |
主なタイトル | 2017年スリアロCS2月度優勝 RMUオープンリーグ決勝戦進出・優勝 プリンセスオブザイヤー2020優勝 |
麻雀の面白さをどんどん伝えていきたいと語る小宮。それを実現するには、まず自分のことを知ってもらう必要があると考え、YouTubeやnoteといったメディアで積極的に情報を発信中だ。特に、noteでは小宮の麻雀に対する思いが真摯に述べられている。麻雀に人生を救われたという小宮の半生をを知ることができ、様々な想いを胸に麻雀に真剣に取り組む方には、共感できる点が多いだろう。
小宮 悠(最高位戦日本プロ麻雀協会)
経歴
2016年:RMU 入会
2017年:2017年スリアロCS2月度 優勝
2019年:RMUオープンリーグ 優勝
2020年:最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍
2020年:Princess of the year 2020 優勝
麻雀との出会い・きっかけ
小宮の麻雀との出会いは大学一年生の時。軽音部に所属していた小宮が部室にあった麻雀漫画を読んでいたところ、先輩から麻雀店でのアルバイトを誘われる。他のバイトを辞めたばかりだったこともあって、すぐに麻雀店で働き始めた小宮。当初は完全な初心者だったが、打ち続ける中で麻雀の魅力にはまっていったという。一度は看護師として就職した小宮だが、一身上の事情で退職することに。無職の時期を経験し、一時はふさぎ込んでしまったという小宮だが、縁あってかつて勤めていた麻雀店で再び働くことになる。数年ぶりに大好きだった麻雀に触れ、久しく感じていなかった「楽しい」という気持ちを痛感。さらに強くなりたいと思った小宮は、東京に行けばもっと強い人と戦えると考え、地元愛知から東京に活動の場を移し、本格的に麻雀プロとしての活動をスタートする。
小宮悠の打ち方や雀風
小宮の雀風は、状況に合った選択を重視するバランス型。手牌、場況、局面など様々な要素を精査し、感情や流れに身を任せずに最適解を論理的に導き出す。その思考は実況にも大いに活かされており、小宮の実況からは適切な状況把握能力がうかがい知れる。どんなに細かな選択でも検討を怠らずに徹底する姿勢は、勝負所での大きな勝利を生み出してきた。最適解だと考えれば大胆な選択を実行に移す度胸も持ち合わせており、それを見事に成就させるのもの強みのひとつだ。麻雀が大好きで、負けると悔しくて泣いてしまうこともあったという小宮。最適解を徹底的に追及する麻雀は、その性格の賜物だといえるだろう。
小宮悠の対局時の様子
プリンセスリーグ第1節・Cブロック1卓 2018/5/22
小宮の手材料や状況を精査した選択が光ったのがこの試合。小宮の親で迎えた東4局、序盤にしてリャンメンとカンチャンの残ったイーシャンテン。まだ序盤ということを考え、小宮は手牌を最大限活かすべくタンヤオやピンフへの変化を狙って雀頭を壊していく。リーチにたどり着くことよりも、その後の打点やアガリ率を重視した選択だ。そして、見事にこの手をメンタンピンツモドラで仕上げ、4000オールの加点となった。局面や手材料を最大限に活用し、最高の結果を生み出した小宮の手腕が光る一局だ。
小宮悠が4連勝で大きくリード / 麻雀ウォッチ プリンセスリーグ第1節・Cブロック1卓
プリンセスオブザイヤー2020 準決勝 2020/9/12
細部までこだわりを見せる小宮の繊細な打牌選択が光ったのがこの試合。小宮の手牌は序盤にしてリャンメン二つのイーシャンテン。あとはテンパイするのを待つのみ…かと思いきや、小宮はここでも繊細な判断を欠かさない。一見不要だがツモ次第ではタンヤオのタネとなる牌をしっかりとキープ。形の上では不要であり、巡目が深くなればなるほど危険になる牌だが、ここは勝負の局とみてしぶとく打点のタネを残す。この我慢が実り、見事にタンヤオのつくテンパイ。アガりきって3900は4500の加点に成功した。細部までも一切の妥協がなく、最善手を打つ小宮の姿勢が垣間見える一局だ。
【9/12(土)12:00】Princess of the year 2020 準決勝
プリンセスオブザイヤー2020 決勝 2020/9/13
心が折れそうな展開でも、変わらず最善手を打ち続ける小宮の強さを見ることができたのがこの試合。4回戦の合計得点を争う決勝戦。小宮は3回戦まで勝負所で打ち負けたり、痛恨の裏目が続いてしまったりと、トップなしの苦しい展開。最終4回戦ではトップを取れば優勝という条件のもと、正確な選択で大きなアガリを続ける小宮だが、ライバルも必死で食らいつく。ラス前までは30000点近くあったリードから、一気に追いつかれてしまった小宮。しかし、ここでも小宮の集中力は途切れなかった。見事に逆転の条件を満たした3面張のテンパイを組み上げる。この決死のリーチをツモって勝負を決め、見事に優勝。三代目プリンセスの座を手にした。
最高位戦の小宮悠が三代目プリンセスの栄冠に輝く!/Princess of the year 2020決勝 結果
SNSでの評価・評判
SNSはプリンセスオブザイヤー2020を制し、三代目プリンセスに輝いた小宮への祝福の言葉で溢れていた。また、小宮の素晴らしい実況についての投稿も数多く見受けられた。
隠れて昨日から小宮プロを応援していて、清一色の選択で上がれなかった時は心が折れかけたけど最後の最後に……?? 最後のツモの時は思わず一人で叫んでしまった。。
— yuta sakamoto (@mleague_yuta) September 13, 2020
小宮プロおめでとうございます㊗️#プリンセスリーグ #小宮悠プロ
プリンセスオブザイヤー2020決勝では、心が折れるような展開だった小宮。それを乗り越えて勝利をつかみ取った小宮への賛辞は絶えない。
いや~複雑な条件戦を制して小宮プロ優勝。
— ぎゃら (@htd_hsk_) September 13, 2020
最後の6sツモすごかった。おめでとうございます。
プリンセスオブザイヤー2020の白熱した試合展開で優勝を勝ち取った小宮へ、称賛の声は数多く寄せられていた。
小宮プロの実況と
— あつこ (@RyFqeQt1PghGAHM) April 3, 2021
独歩プロの解説、
聴きやすい??️
連盟の楠原プロの実況も好き?
小宮の実況には安心感があるという声が多数見受けられる。これも、小宮の正確で論理的な思考の賜物といえるだろう。
小宮悠プロのニュース・こぼれ話
YouTube「こみちゃんねる」を開設!
小宮は2021年3月より、自身のYouTubeチャンネルで配信を行っている。「麻雀プロという存在をもっと広く知ってもらいたい」という思いで、人気ゲームの実況を中心に配信中だ。配信では雑談をしたり、コメント欄で視聴者とコミュニケーションをとったりと、ゆるい雰囲気での配信となっている。今後もチャンネル内で、好きなことにどんどん挑戦していくようだ。
小宮悠秘蔵のnoteは必見!
小宮は自由に文章を投稿できるSNS「note」で発信をしている。小宮のnoteでは「私が麻雀に人生を救われた話」と題し、小宮の人生や、その中での苦悩、そしてそこから救い出してくれた麻雀への思いが赤裸々に語られている。