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もっと勝つための現代麻雀技術論 第51回 「2シャンテンの分類」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第51回 「2シャンテンの分類」

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 2シャンテンの分類

 2シャンテンの牌姿も、面子と面子候補の数、雀頭の有無で分類します。細かく分けると次のようになります。

⓪ ⓪①①① 1 面子候補オーバー

⓪ ⓪①①① 面子候補十分(浮き牌無し)

⓪ ⓪①①① 2 面子候補十分(浮き牌有り)

⓪ ⓪⓪①② 2 面子候補不足(浮き牌2組)

⓪ ⓪⓪①② 22 面子候補不足(浮き牌3組)

① ⓪⓪①① 1 ヘッドレス(面子候補オーバー浮き牌無し)

① ⓪⓪①① 12 ヘッドレス(面子候補オーバー浮き牌有り)

① ⓪⓪①① 222 ヘッドレス(面子候補十分)

① ⓪⓪⓪② 222 ヘッドレス(面子候補不足)

 

 「何切る」は2シャンテンが最も難しいとされます。

 テンパイや1シャンテンから何を切るかはパターン化しやすいですし、3シャンテン以上となると、多くの場合は明確に不要な牌があるためです。

 当講座でも2シャンテンについては、一度に扱う問題を絞り、その分解説を増やすことにいたします。

 基本は面子候補オーバーより面子候補十分の方が「よい手」

  ドラ

 打

 面子候補十分に受けるリャンメン落としと、面子候補オーバーに受ける打との比較。(なお、打が雀頭候補になりツモでも1シャンテンにならず、単純に受け入れが減るので損です。ここでも、「面子候補としてのトイツ」と、「雀頭候補としてのトイツ」の区別が必要です。)

 最近の麻雀戦術記事を読まれている方にとっては、リャンメン落としの方がアガリ率で勝ることは最早常識かもしれません。「アガリに近い段階の受け入れ優先」ですね。

 山の頂上まで登る時、最初は平坦だけど後半急に坂が険しくなる道よりは、最初から坂道だけど後半も坂の傾斜が緩やかである方が登りやすいことを想像していただければ、確率計算が苦手な人でも分かりやすいかもしれません。

 しかし、同様の問題が10年以上前にとつげき東北HP上で出題された時は、95%以上の人が「リャンメン落とし」と答えられなかったそうです。

 リャンメンを落とす方が目先の受け入れは減り、「裏目」が増えるので、この問題も、人が裏目にとらわれすぎることを示す好例と言えそうです。

 繰り返しますが、裏目ではなく、アガリに近い段階で、より「よい手」にすることを考えるのが手作りの基本です。前提知識が無いとなかなか正解できないので特に押さえておきたいですね。

 の3つのリャンメンがありますが、赤アリルールで赤5が残っているなら基本的にを落とします。

 これが1シャンテンであれば、赤5受けよりも端寄りの14m待ちで待てることを優先する手もありますが、2シャンテンなら、テンパイまでに赤5を引くことも多く、逆にテンパイした時に14m待ちが残る可能性も少なくなります。

 ペンチャンやカンチャンを比較する場合も、1シャンテンの場合はテンパイした時の待ちの強さが重要になりますが、2シャンテンならそこまでこだわらずに、基本は変化の多いカンチャンを残せばいいです。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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