手変わり牌同士の比較
現麻本講座3で触れましたが、数手先の変化より目先の変化を優先します。
与えられた手牌から数手先の構想を描ける人の方が手作りに長けているというのは確かですが、「よい手」を目指すために何を切るのが最もよいかを判断するためには、一手先の形が正しく評価できればそれで十分です。
よく何切る問題で、狙えそうな手役を色々と羅列している解説を見かけますが、手変わり無しで狙えるもの、一手変化すれば狙えるもの、何手も変化しないと狙えないものを混同しがちです。手役を狙う場合は、その手役のために変化が何手必要かを意識するようにしましょう。
目先の変化同士なら変化の枚数より、より「よい手」になる変化を優先します。
変化が色々列挙してあると、いかにも「よい手」に見えますが、そもそも手変わりが不要な手の方が「よい手」ですし、受け入れに差がなければ、変化が豊富だとしてもそこまであがりやすくなるわけではないですからね。
手変わりの中でも特に強いのは、浮き牌のドラが重なること、字牌のように重なるしか使えないドラであっても2シャンテンの段階であれば基本的に残します。
面子候補になった時に手役がつく受け入れができる浮き牌を見落とさない
面子候補になった時に手役がつく受け入れができる浮き牌があれば、そうでない浮き牌より残せばいいので判断自体は簡単ですが、慣れていないと見落としやすいものです。
雀頭がある面子候補十分の2シャンテン(1面子1雀頭3面子候補)がどのような状態の時に、どのような浮き牌が、面子候補になった時に手役がつくかを下にまとめます。
役牌:手牌に関係なく、場風牌、自風牌、三元牌の浮き牌
タンヤオ:1面子1雀頭2面子候補が2~8までの牌で構成されている場合の2~8までの浮き牌
平和:メンゼンで、雀頭が役牌で無く、1面子が順子、2面子候補がリャンメンである場合の2~8までの浮き牌
イーペーコー:メンゼンで、順子を構成している牌と同じ浮き牌(1233の3など)
三色同順:のように、2色に順子または同じ数字の順子を作る面子候補がある場合の、同じ数字の順子を作れる残りの色の浮き牌。
三色同刻:のように、2色に刻子または同じ数字の刻子を作るトイツがある場合の、同じ数字の刻子を作れる残りの色の浮き牌。
一通:のように、123-456-789の3つの領域の2つに順子または面子候補がある場合の、残りの領域にある浮き牌
チャンタ:1面子1雀頭2面子候補にヤオチュウ牌が含まれている場合の123789字牌 (字牌がない場合は純チャン、全て刻子かトイツならヤオチュウ牌の浮き牌は混老頭)
ホンイツ:1面子1雀頭2面子候補が1色か字牌である場合の同色牌か字牌(字牌がない場合はチンイツ)
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