面子候補十分の2シャンテン。今回から浮き牌があるケースを考えます。
1シャンテンの場合は第21~28回で取り上げました。2シャンテンの場合も考え方は同じです。
1シャンテンのケースをおさらいするとともに、2シャンテンではどのように変わるかを考えることにします。
安牌の残し方
「今持っている面子候補よりもよい面子候補」を作るような浮き牌でなければ、その牌は不要なので基本は安牌を抱えることになります(第21回)。
(例外は序盤で鳴いても高打点が狙えるような、河の強さを重視したい場合、第22回)
中盤以降になるとリーチや仕掛けが入っていなくても、誰か1人は1シャンテンにはなっている可能性が高いので、2シャンテンでは他家に先制されることが多いです。よって、基本は手変わり牌よりは安牌を残します。
ただし、既に十分安牌を持っている(字牌暗刻があるなど)場合は更に安牌を抱えるメリットはあまりないですね。そのような場合は1シャンテンの場合と同様、手変わり後に1シャンテンになれば他家からリーチが入っても押せるケースが残るような強い手変わりは残します。
1シャンテンの場合は、テンパイする受け入れを狭めてまで安牌を残すのは基本的に損でしたが、他家に先制されることの多い中盤以降の2シャンテンなら、「守備より受け入れ優先」(手作りの法則2)にそこまでこだわらなくてもいいです。
2シャンテンなら他家からリーチが入るとほぼ降りることになりますが、もし安牌を抱えていれば、危険牌を切らずに追いついて結果的にアガリに結びつくことも低確率ながらありますからね。
他家のリーチに自分がノーテンであれば降りることが多いですし、降りてばかりでは勝てないからといって降りるべき手で降りないのは損です。しかし、「降りてばかり」にならずに済むための手段が、単純に先制テンパイを目指すだけではないということは意識しておきたいですね。
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