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ネマタの天鳳日記 第52回

ネマタの天鳳日記 第52回

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 ネット麻雀にはラグがあります。天鳳は鳴ける牌ではなくてもランダムで偽ラグが入ることで手牌構成が読みにくくなっていますが、偽ラグは比率としては少なく(最近は以前より増えているという話ですが)、ラグがかかる時間にも限りがあるので、長く止まった場合は(回線の不調でなければ)誰かが鳴ける牌であるとみてよいでしょう。

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 ラグの中でも特に着目しておきたいのが、上家が切った牌にかかったラグ。チーの可能性がある場合はパターンが多いので手牌構成を特定するのは難しいですが、ポンラグであることが確定であれば、その牌をトイツかコーツで持っている他家がいるということです。

 こちらは鳴き無しを押しているところで、ドラに長いラグがかかりました。できれば面子候補にしたいの受け入れが残り1枚しかないとなれば、当然打牌判断にも大きく影響します。

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 上家はかなり強引にホンイツを狙っていてまだノーテンの可能性が高いとみますが、チャンタ三色まである要のが既に1枚しかないとなれば、この手のアガリは相当厳しい。で上家に放銃するリスクも避けたいところです。

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 何と西家はもうダマでテンパイしていました。流石にこの時点でのダマは想定外ですが、西家北家のどちらかがドラトイツ以上となると、リーチや仕掛けはもちろん、巡目が深くなってくればダマで満貫以上の手が入っている可能性もいつも以上に警戒が必要です。

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 配牌からいきなりドラ雀頭の平和1シャンテン…と喜んでいたところ、上家のに長いラグがかかります。もうは山に残ってないとなると、安牌要因で持っていた北の代わりに浮き牌を抱えて、一刻も早く他に面子候補を作りたいところです。

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 ラグが入ったトイツを東家が落としてきました。落とされていなくても、このは実質ドラ表示牌のカン

 トイツを落としてくるとなると既に面子候補が足りていて、ドラそばも既に使われていることもありそうです。だけでは変化が乏しいですが、更に何らかの中張牌を引く変化も残っているので、悪形の中でも得に苦しい待ちでリーチを打つよりはテンパイを外した方がアガリやすいと判断しました。

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 このカンもあまりアガリやすいとは言えませんが、こうなると少ない手変わりを待つのも厳しいのでリーチします。

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 結果そのものは気にしないようにしたいですが、読みに基づいた判断が裏目に出てしまうと、やはり悔しいものですね(笑) 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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