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ネマタの天鳳日記 第51回

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 基本的に一度テンパイしてしまえばあまり考えることはありませんが、単騎待ちの場合は常に待ちを変えるかどうかの選択の余地があります。1つ1つは細かい優劣であることも多いですが、実戦で出現する頻度自体は高いので結果に与える影響は案外大きいです。

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 チートイツ1シャンテン、もしくはトイトイ2シャンテン。仮にを引いて面子が出来たところでトイツ手は見切りません。それなら単騎テンパイした場合の待ちの強さで発残し。受けがあり、ツモなら単騎が残る方がアガリやすいのでから切ります。

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 面子が出来ても基本はトイツ手ですが、北家に鳴かれやすいソーズが重なった方がアガリやすいのでここではソーズ残し。

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 運良く裏までのって跳満になりました。

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 打だとフリテンでアガリ牌は残り3枚、打ならフリテンにならずアガリ牌の枚数は同じ、しかしここでは打とする手があります。打よりはアガリやすく、アガリ牌が1枚少なくなる代わりに手変わりを残せます。


 手変わりには上家からの鳴きもあります。打点が上がるは鳴くところですが、他の牌も場合によっては合わせ打ちでアガれることを期待して鳴くこともありそうです。

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 残り1枚の単騎よりは、の合わせ打ちに期待してみました。

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 アガリトップで裸単騎。一般的に字牌は1枚切れの方がアガリやすいという理由で前巡切られた1枚切れ単騎に受けましたが、今回のように裸単騎から字牌を手出しすれば、他の字牌単騎待ちなのは容易に読まれます。また、東家北家はこちらに放銃しても着順が変わらず、南家はテンパイノーテンでも着順が変わるため、読まれたとしても不要なら切られることが期待できます。相手の動向に関わらず出やすさに差がつかないのであれば、単純に枚数が多い生牌単騎を選ぶべきでした。

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 東家から出た西を討ち取り損ねてアガリ逃し。次局はトップ目の南家が軽くアガってトップを逃しました。ツメが甘いですね。単騎待ちに限らず、テンパイからの待ち選択は結果に大きく影響するので、場をよく見たうえでミスしないように慎重に選びたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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