ソーズと字牌で11枚あるのでホンイツをみたいところですが、ピンズはリャンメンがあり、もドラ
なのでホンイツにならない場合は残しておいた方が有利です。
直接比較が難しければ「共通の受け入れを比較」して判断することはこれまで申してきた通りです。今回は打としても、
のような一通目が見えるソーズ引きなら
まで落としてホンイツには決めないので打
としました。
と
の
なら、
を切って
を引いてもリャンメン変化しやすいカンチャンが残る分
を残す方がメンツは作りやすいですが、細かい差をみるくらいならホンイツを残します。
を切ったところも、ホンイツを考慮せずとも浮き牌の価値として大差ないので
を切るべきでしたが、前巡ホンイツに決めずに
を切ったことに判断が影響されてしまったようです。
リャンメン×2の1シャンテンになりましたが、鳴いて悪形でもホンイツ白やホンイツ一通の5800があるくっつき1シャンテンが勝ると判断して、シャンテン変わらずですがチー打
とします。
カンテンパイから
ツモをツモったところ。ここで着目したのが南家の仕掛け。
や安牌の
よりも、自分で
を切っているにもかかわらず
が必要だったということですから、テンパイだとすると
からの打
がいかにもありそうです。
もちろんのようなケースも、ソーズでメンツが完成したケースもありますが、特別カン
がアガリやすいというわけでもないので打
とするべきでした。
実戦で選択の余地がある手牌になったら、一見では一択でも改めて状況確認。こういう時こそミスが起こりやすいと何度も書いていますが、書いている本人が実践できていません(笑)
今回はを自分で6枚使っているので、南家が
と残っているなら高確率で
待ちが残るというのもあります。
一般論としてはアンコスジを特別危険視する必要はありませんが、今回は南家がテンパイとするとかなり待ちを絞れるので特に危険度が高くなります。
また、自分で6枚も使っているということは、南家がを必要としているのであればここを押さえていれば南家のアガリ率が大きく下がり、その分自分がアガれる機会が増えるということでもあります。
「アンコスジを切るのはリスクが高い」というのは、放銃率の観点からはそれほど意識しなくてもよいことが現在では分かっていますが、被ツモ率の観点から捉えた場合は、案外意識しておいた方がよい局面も多いのではないでしょうか。