今回は勉強会の一戦を取り上げます。3巡目にをツモってのみ手カンテンパイ。テンパイ取りダマなら手変わりはツモ。テンパイ外しの打や打もそれほど手変わりが多くなく、序盤なら追いつかれて放銃のリスクをケアするほどではないとみて即リーチとしました。
これが仮にツモ。ならどうでしょうか。今度はテンパイ取りダマの場合にツモでもタンヤオがつくので、それならダマが有力かと思いましたが、改めて見ると打という手があることに気付きました。これならで打点が1翻アップ。アガリ逃しのツモでも待ちでリーチを打てます。これなら手変わり待ち基準を余裕で満たしていると言えます。これならのようにリャンメンテンパイに受けられる場合でも打がよいでしょう。雀頭を作りやすい多メンチャン形が残り、ツモ以外の雀頭ができるいずれのツモでも打点が上がることがテンパイ外し有利になる理由ですが、この手の雀頭を崩すテンパイ外しは珍しいので意識していないと見落としやすいです。
結果的には北家から出アガリ裏1の2600となりましたが、追いついた北家はメンピンドラ3高め三色とかなりの大物手でした。このような大物手を未然に防げることもそれなりにあるのが先制リーチのメリットではありますが、手牌と局面に応じて使い分ける必要性も大きいのも確かなので、テンパイする前に他の選択肢との比較を予め済ませておいたうえで、それでもリーチ有利と判断したなら悪形待ちでもノータイムでリーチといけるようにしておきたいところです。