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第68回 ネマタの麻雀徒然草

第68回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 オンライン以外の麻雀には持ち時間が無いので、何かと問題になりがちなのが対局者の思考時間。麻雀は思考だけでなく、打牌までにこなす作業が何かと多いので、慣れないうちはどうしても時間がかかりがちです。私もセットで卓を囲むようになった当初はとにかく打牌が遅く、某強者から、「ネマタは遅くてイライラするから(こちらの思考が乱されるという意味で)得している」とまで言われる始末でした(笑)

 打牌までの思考時間を短縮する方法はいずれ触れるとして、そんな私でも学生の仲間内、普段それほど麻雀を打たないメンツで卓を囲む時はかなり速く打てるようになっていました。しかしその分、麻雀にあまり慣れていない相手と打つ時は、ゲーム進行の遅さにイライラするようになってしまいました。特に手積みの時は半荘1回に2時間近くかかることもあり参ってしまい、私が不機嫌そうにしているのが相手にも伝わっていたことでしょう。今思うと正直申し訳なかったですね、気心の知れた仲間内の麻雀だったのが幸いです。

 麻雀で同卓者の長考にイライラしがちなのは、将棋や囲碁と異なり、「4人で打つので相手の思考時間が自分の3倍。」「不完全情報ゲームなので、相手の思考時間に考えられるとしても完全情報ゲームに比べればたかが知れている。」という理由が大きいでしょう。将棋では相手の長考にイライラしたことは一度もありませんし、むしろ自分の思考時間が増えるだけ勝ちやすいから嬉しいまでありました。

 大学を中退してからは、以前ほど同卓者に苛立つことも無くなったように思います。「不確定情報ゲームだからたかが知れているとはいえ、思考時間が多くとれることで打牌精度を高めることができる。」「相手の顔が見える麻雀だからこそ読めることもある。相手の打牌速度が遅ければそのような頻度も増える。」ということに気付けたからです。

 「上手い人が相手だとそんな打ち方は通用しない」「卓のレベルに合わせて打つ」と言われることがよくあります。それは一面では正しいのですが、「上手い人が相手であるほど、打牌以外から読みを入れるのが難しいので素直に打つ。そうでない打ち手が相手の時ほど、仕草や表情といった打牌以外の選択から判断を変えることも考える。」と言った方が真相に近いような気がします。特に仲間内の麻雀であれば、手牌の良し悪しといった情報を素直に話してしまう人がいることも少なくありません。三味線まがいの発言をしてくる相手だとしても傾向が掴めれば逆手に取りやすいです。

 これは私が鈍いから気付けていなかったというだけで、実力者であればそのようなことは短時間で見抜けてしまうから、なおのこと同卓者の長考を不快に感じてしまうのかもしれません。しかし、それだけの才能の持ち主が、些細なことで自分が不快になっていることを安易に発信していると考えると少し残念な気持ちにもなります。同卓者が憎らしいと感じてしまうほどの実力があるなら、ヒールに徹するにしても、もっと大物らしく泰然としていて欲しい。そのような人物を麻雀界に求めてしまうのは私だけでしょうか。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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