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第72回 ネマタの麻雀徒然草

第72回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 オンライン麻雀は持ち時間がありますが、それでも遅延行為が問題になっていることは第69回で申し上げました。


 
 例えば天鳳の思考時間は一打につき5秒(速卓は3秒)、それを使い切ると10秒(速卓は5秒)の持ち時間を消費する形式です。



 しかし麻雀というゲームは、ルールさえ把握していれば必然の一手という局面も多いので、一打毎の平均思考時間となれば1秒強というところです(MJのデータによると、平均思考時間は1.4秒程度、実戦に不慣れな初心者も多いということを踏まえれば、慣れている人はもっと速そうです。)。

 その中で一打に毎回5秒も使う打ち手がいるとすれば、いくらルール上は可能とはいえ、悪質な牛歩行為と認定されて然るべきでしょう。不正だけでなく、マナーのうえで迷惑と判断される行為に関しても、通報が一定以上あればIDが停止されるシステムが確立されています。過失の無いプレイヤーが悪意でID停止に追い込まれる可能性が全く無いわけではありませんが、一昔前はオンライン麻雀における不正、迷惑行為がほとんど放置されていた時期もあったので、このあたりの問題はだいぶ改善されたように思われます。

 ただし、そもそも固定の思考時間を廃止し、半荘ごとに制限時間を設けて一打つ毎に持ち時間が少しだけ増加(初期値より多くはならない)する形式にすれば、牛歩行為は単に自分が損するだけになるのでより望ましいのではないでしょうか。

 麻雀において速く打つことが強制されるというのは、初心者に普及するうえで望ましいことではありません。しかし、打牌が遅い相手に一方的に配慮しなければならないというのも、麻雀愛好家にとって喜ばしいことではありません。打牌が遅くなってもいいし、考えるべきところでは時間を使ってでも考える。しかし、思考時間が早くなればそれだけゲームが有利に進められる。私はそのようなルール、価値観が浸透して欲しいと思っております。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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