3/25(日)に、高円寺の麻雀スリーレッドさんで開催された『高円寺三麻杯』についてレポートします!
レポーターは、この日ゲストも務めた最高位戦日本プロ麻雀協会の鈴木聡一郎が担当します。
よろしくお願いします!
高打点が簡単にアガれる快感!
三麻(サンマ)って聞いて、このページを閉じようとしてる方、ちょっと待ってください!
はい、ここで閉じられた方、来世はきっとミドリガメです。もしくは、良くてキャプ翼の森崎君ですね。
そういう人、いるんですよ。サンマ食わず嫌いの人。
「えー、わたしぃ、ヨンマしかやらないしぃ」
「サンマとか、ルールよくわかんないし、なんか難しそう」
「なに?秋なの?秋が旬の魚なの?」
「え~がおのまんま~♪え~がおのまんま~♪」
サンマに対して、色んな印象を持たれている方がいると思うんですけど、この大会が採用している麻雀スリーレッドさんのルール、めちゃめちゃ簡単なんです!
しかも、めちゃめちゃスリリングで面白いんですよ!
まずはこちらをご覧ください。
サンマって、マンズの2~8を抜いてやるんですね。なので、役満に必要なと以外の数牌は、ピンズとソウズしかありません。
そのピンズとソウズの5が、何やら赤かったり青かったりしますね。
はい、このお店、5が常時全部ドラなんです!
頭おかしいでしょwwwwそりゃ高くなるわwwww
あ、一応言っておくと、チーはできません。牌種が少ないので、チーできるとあっという間に終わってしまうからですね。
おっと、ここで本命ゲストの平賀聡彦プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)到着です。
11時40分からルール説明が始まるスケジュールなのですが、今11時38分です。
平賀「あ、聡一郎、おはよー( ̄▽ ̄)」
当然、何食わぬ顔です。
いや確かにセーフだよ、セーフ。ただ、あんた、もうそれほとんど遅刻だかんな!今や有名人なんだから5分前には来いよ、5分前には!
どんなにスリリングなゲームも、平賀さんが到着するかどうかに比べたら、スリル感が霞ます。
符計算不要で簡単!指を折ってみんなで数えましょう!
そんな平賀さんですが、麻雀が始まるとさすがRTDリーグチャンピオンの実力を発揮します。うぜえ。。。
さて、こんなリーチをツモった平賀さんですが、子でこれ何点?
このお店では、アガってから指を折るなどして役を数えていくのが親切です!
なぜか?
ドラが多すぎて一目で誰も数えられないからですねw
平賀さんも指を折って数えます。
「リーチ、ツモ、ピンフ、赤・・・」
と、この時点で4つ折れました。
普通の麻雀だと、ピンフツモで4翻あってもマンガンにはなりませんが、このお店では符計算がないので、何でもいいから4翻あればマンガンです!なので、この時点でマンガンになります。
このほかに、例えばチートイツドラ2もマンガンですね。
ただ、平賀さんの上記手牌には続きがあります。
矢印の部分に注目です。
が3枚並んでいますね。
役満以外ではを手牌の中で使うことはできず、捨てることもできません。
ではどうするのかというと、を脇にさらしてリンシャンから牌を補充します。
すると、このもドラ扱いになるんです!
なので、さきほどの平賀さんの手牌は「リーチ、ツモ、ピンフ、赤、北×3」で7本折れ、ハネマンになります!
で、ハネマンって誰が何点払うんだっけ?といえば、点数表を見ればOK。
こんな早見表が各卓に置いてあるので安心ですね。
子のハネマンツモは・・・・4,000・8,000です。
ただ、このとき1本場だったので、5,000・9,000になります。
1本場は出てもツモっても1,000点増しになるんです。なので、500点棒や100点棒は使いません。
半荘ごとの成績も超大雑把でラクチン!
後は、普通の東南戦で、30,000点持ちの40,000点返しになります。
半荘ごとの成績は、これまたこちらの早見表で見るだけ。
当日参加していた竹居みつきプロ(日本プロ麻雀協会)の卓が、ちょうど半荘を終えたようなので、見にいってみましょう。
竹居プロも早見表を見ながら成績を確認します。
なんと、竹居プロ、31,000点持ちの超僅差のトップ!
こんなことあるんですねw
早見表を見ながら成績を確認してみましょう。
29,000点持ちの3着→千点単位切り捨てなので、20,000点持ちの3着を見ると・・・マイナス25ポイント
30,000点持ちの2着→マイナス10ポイント
31,000点持ちのトップ竹井プロは、上記マイナスを合わせた35ポイントのプラスになるという感じです。
簡単ですよね。
ちなみに、アガった場合の一発・ウラ・青牌にはボーナスポイントがあって、1つにつき1枚のチップをやり取りします。
1枚は3ポイント分として、半荘の成績入力時に一緒に入力していきます。
高打点が飛び交う中でトバないことが大事!
しもしも~、ラモス~?今、シーマ転がしてギロッポン向かってるから~!
そんなバブリーな世界がここにはあります。
何しろドラが16枚の状態でスタートするわけなんで、マンガンぐらいでは高打点と呼べません!
こんな8万点近いトップなんていうのも日常茶飯事。
それだけ高打点が飛び交うので、さぞトビ決着が多いかといえば、トビ決着は予想よりかなり少ないことに気づきます。
というのも、きっちり打っているとトバないことは意外に可能だからです。
特に持ち点が12,000点を下回っているときの守備が重要で、例えば11,000点持ちのラス目だからといって、無理にオヤリーチに対して突っ込み、自滅的にトんでしまうのはもったいないです。
打点が高くなるということは、トバずに踏みとどまっていれば逆転手も簡単にできるということです(※詳しくは後述の決勝戦参照)。
そのため、ギリギリのところで踏みとどまることの価値は、一般的な麻雀に比べてかなり高いと思いました。
とはいえ、3倍満や数え役満みたいな手もけっこう出るため、東1局でいきなり終わることも当然あります。
こちらは、東1局、ものすごくヤマに残っていそうなで私がフリテンリーチにいったところです。
はい、南家の追いかけリーチにを掴みました。
ドラがで、ウラがです。
一緒に数えてみましょう。
「リーチ、メンホン、東、オモ3ウラ3、赤、北」
きっちり13本折れたので、数え役満です。
数え役満です。。。
数え・・・
(´;ω;`)ブワッ
と、トビまちた(´・ω・`)
さすがに、30,000点持ちでトバされるのは想定外ですw
まいりました!!!!
白熱の決勝戦!いきなりの3倍満で決まりか!?
さて、全9回戦を終え、18名中上位3名の方で決勝戦が行われます。
平賀さんは3位に入っていましたが、決勝を辞退し、参加者の方に舞台を譲りました。
何この人、かっこよすぎるんですけど。。。
ちなみに私は、プラス7ポイントで普通に敗退です。
トップを取った人が優勝の決勝戦。
東家田村さん→南家久保田さん→西家嶋田さんの座順でスタート。
東1局、いきなり事件です。
西家嶋田さんがなんとオープンリーチ!!
そう、2,000点を供託することでオープンリーチがかけられるのです。
確かに2人ともとが早く、このはかなりヤマに残っていそうです。
それなら、勝負所を前倒しして後の余裕を買おうという、決勝戦ならではの戦略。
そして・・・
嶋田さんは見事にをツモり、3倍満に仕上げてしまいました。
しかし、これで終わらないのが高打点飛び交うこの麻雀。
すぐに田村さんが嶋田さんから倍満を直撃すると、南2局ではその後に走った久保田さんからも田村さんがしぶとく倍満直撃。
これにより、オーラスを迎えてこんな接戦になります。
田村さんと久保田さんはほぼアガリトップ。
嶋田さんもオヤ番なので絶対にオリません。
そんな中、優勝リーチをかけたのは久保田さん。
待ちでアガれば優勝です。
しかし、オヤの嶋田さんが当然押し返し、久保田さんから6,000をアガって連荘とします。
実はこの裏側で、2人に挟まれた田村さんは、アタリ牌のと掴んできっちりオリていました。
この麻雀では、通常そんなにオリに回ることもないですが、この「2人テンパイに挟まれた状況」だけはオリの選択が有利になることが多いです。半分はつぶし合いで決着してくれるからですね。
嶋田さんのテンパイを察知した田村さんは、ノーチャンスになってもを打たず、きっちりオリて次局に望みをつないだのでした。
しかし、そんな田村さんの想いもむなしく、またも優勝リーチは久保田さん。
抜きドラが2枚あるハネマンは、どこから出ても優勝です。
これに対し、今度はテンパイで対抗する田村さん。
待ちはです。こちらも当然アガれば優勝。
ギャラリーも静かに見守ります。
その結末は・・・
田村さんが久保田さんのを捉えてアガリ。
その瞬間、歓声と拍手が起こりました。
どんなに逆境に立たされようと、落ち着いて自分にできることをきっちりやり切った田村さんが、見事に優勝!
峠マネジャーも「いきなり3倍満が出てどうなるかと思ったけど、こんなに接戦になってドキドキしましたね!」と興奮を隠せない様子。
この後も希望者によるオープン戦など、みんなでわいわいサンマに興じ、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
そんな大盛況の『高円寺三麻杯』、すでに第2回が決まっています!
4/22に開催で、ゲストは元最高位の石橋伸洋プロです!
今から楽しみですね(*´ω`*)
麻雀スリーレッド高円寺
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