現張り(ゲンバリ)
現張りとは。今、リーチがかかりました。リーチじゃない人が聴牌しました、あるいはしていました。リーチ者の河に自分の和了牌が切られていました。これは、リーチ者の現物、通る牌で待っている。これを現張りと言います。リーチ者が捨てている河の中に自分の和了牌が含まれているときに、誰かがその現物出してくれたら和了れる。「現張りしているんだから」という言い方をします。
現物(ゲンブツ)
現物とは、リーチをかけている人の河にある牌。つまり通る牌です。リーチされても、その人が捨てている河の牌はすべて安全牌です。それを、現物という言い方をします。リーチの現物は何といったら、リーチの人が捨てている牌、どれでも全部現物に該当します。
現物喰い替え(ゲンブツクイカエ)
現物喰い替えは、ルール的に認められているところはちょっと少ないと思うんですが、一応、紹介しておきましょう。今、と持っています。上家がを切ってきました。チーをしてとした上で、を切るんです。「はい?」みたいな。を持っているんです。を上家が切ってきたら、チー。もらって、手の中のを切るんです。これは、一発消しとか、自分がもうツモ要らないよ、ハイテイが来るけど要らないよとかいうときに使ったりするか、あるいは意地悪な人、嫌がらせをするときですね。字牌でもいいんです。例えばを暗刻で持っていて、リーチがかかったら、をポンしてを切っちゃう。これを現物喰い替えと言います。現物を鳴いて、現物を切る。ひどいね。こんなルールも認められていることがあるんです。
元禄積み(ゲンロクヅミ)
元禄積みは知らないでしょうね。昔、手積みの時代はよくあったんです。積み込み技の如何様の一つで、ちょっと途切れてしまいますが、1個おきに自分のツモ筋に仕込んでおくんです。
……
山の17枚を並べるときに、のようにして、自分の山がメインですからツモってくるときに利用できるので、自分の下家の人から取り出したとき、あるいは対面から取り出したときに、9回ツモるだけでもう大三元ができちゃう。もしくは、萬子ばっかりです。萬子、萬子、萬子、萬子、萬子。チー・ポンさえ入らなきゃ全部萬子がその人の手に入っていくという積み込み技。昔、よくこれはポピュラーな如何様技として流行したんです。元禄積み。自分のツモ筋に1個飛びに欲しい牌を積んでおくということです。
子(コ)
子は、子供の子。麻雀は、親がいて、子が3人いてというゲームです。そのものズバリです。子というのは、子供という意味です。ゲーム中の子供のことを子といいます。
紅一点(コウイッテン)
何じゃ、紅一点って。緑一色(リューイーソー)という役満、皆さん、ご存じですか。「みどり一色」という役満なんですけど、索子のグリーンばっかり。
ここにが入っていたら赤いから「みどり一色」にならないです。「みどり一色」の緑一色という役。それと対照的に、の代わりにを使った緑一色、これを紅一点というローカルルールの役満として認めているところがあります。
珍しいですよね。紅一点って、が入って緑一色というなら分かるんですけど、紅一点もいいよと。でもいいよと。あとは索子のグリーンだけなら役満として認めますよという、ちょっと変わったローカル役満です。
好形(コウケイ)
好形というのは、両面形、三面形、時には四面形、受け入れが非常に広い形のこと。組み合わせを作る上で受け入れが非常に広い形を好形と呼びます。
刻子(コウツ)
刻む子供と書いて、刻子。刻子は、同じ牌3枚1組。ポンしていてもいいんです。自分の手の中に3枚同じものがあってもいいんです。これを刻子、刻む子供と書いて刻子と呼んでいます。
交通事故(コウツウジコ)
交通事故とは、2巡目とか3巡目とか早い段階で、を切ったらロン。チートイ、ドラ、ドラ、親で9600。あるいは、を切ったらロン。チートイ、ドラ、ドラ、6400。他にも、早くを切ったらロン。メンホン、ダブ東、ドラ1、1万8000とか、何でそんなに早くにそんな高い手を聴牌しているんだよっていうことたまにありますよね。そういう当たり方。予期しない早さで高い手に当たることを交通事故といいます。
高点法(コウテンホウ)
高点法というのは、麻雀の点数計算の決め事でございまして大原則です。常に高め取りをしてください、常に高いほうで計算してくださいということ。タンヤオ、七対子で和了っているんですけど、実は二盃口だったりします。タンヤオ、七対子より、タンヤオ、二盃口のほうが高いんです。タンヤオ、七対子だと子供で3200、親で4800しかありませんが、タンヤオ、二盃口で数えれば満貫じゃないですか。それと同じです。とにかく計算できる、高いほうでちゃんと数えていきましょうと。安め取りはしないでくださいということなんです。これが高点法といわれて、麻雀のゲームの大原則の点数計算の数え方でございます。
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