<第14期雀竜位決定戦>◇3日目◇21日◇東京・麻雀スタジオ
日本プロ麻雀協会のタイトル「第14期雀竜位決定戦」(3日間全15回戦)の最終日となる3日目が21日、東京の麻雀スタジオで行われ、第6期雀竜位の吉田基成が8年ぶり2度目の優勝を飾った。
2位の武中進雀竜位と114.5ポイント差をつけて迎えた3日目。11回戦東1局にハネ満ツモと上々の立ち上がり。しかし戦前の予想通り、挑戦者3名の徹底マークにあい、この半荘を3着、12回戦も4着とし、2連勝で2着まで浮上した渋川難波との差は27.8ポイントまで詰まった。13回戦も渋川がトップを取り、吉田は2着だったが、ついに渋川に逆転を許した。14回戦は斎藤俊が渋川と吉田を沈めてトップを取り、最終15回戦は、吉田40.3、渋川38.7、斎藤▲18.3、武中▲61.7と全員にチャンスがある混戦に。渋川が東1局にアガってリードするが、吉田が東3局に渋川から6400を直撃して、トップを逆転。追いかける武中も南2局に渋川から24000をアガリ、斎藤もオーラスに逆転の倍満をテンパイして最後まで目を残したが実らず、吉田が逃げ切った。
粘り強い麻雀でリードを守り切った吉田は、「苦しかったです。ほとんどオリていました。」と疲れた表情を見せた。「一昨年(12期)、バランスを崩して斎藤さんに逆転されたのですが、その時の経験が今日の我慢に繋がったと思います」と勝因を挙げた。
順位 | 選手名 | ポイント |
---|---|---|
1 | 吉田 基成 | 59.2 |
2 | 武中 進 | 0.8 |
3 | 渋川 難波 | ▲26.2 |
4 | 斎藤 俊 | ▲34.8 |
【対局日程】
2016/02/06 1日目
2016/02/07 2日目
2016/02/21 3日目
【雀竜位戦概要】
D級予選から始まり、D級、C級、B級、A級と進んでいく。
(前年度雀竜位戦の成績によりスタートする級が決まる)
A級上位3名が決定戦に進出。前年度雀竜位を交え決定戦が行われる。
雀王戦リーグとは異なり、入会初年度から決勝まで進めるシステムのため、多くの若手スターが生まれたタイトル戦でもある。
【歴代雀竜位】
第1期 鍛冶田 良一
第2期 鍛冶田 良一(2)
第3期 小倉 孝
第4期 小倉 孝(2)
第5期 石野 豊
第6期 吉田 基成
第7期 福田 聡
第8期 伊達 直樹
第9期 内海 元
第10期 仲林 圭
第11期 渋川 難波
第12期 斎藤 俊
第13期 武中 進
第14期 吉田 基成(2)