11月13日第22期女流最高位決定戦にて、西嶋千春がトータル130.9ポイントで優勝し初の女流最高位を戴冠した。女流最高位は過去に戴冠した選手の帰り咲き戴冠は今回の西嶋が初となる。第17期~19期で3連覇していた西嶋は4度目の戴冠となった。
女流最高位決定戦は2001年に創設された最高位戦日本プロ麻雀協会の女流リーグで、今期で22期目となる。今期は第1期で優勝した渡辺洋香に、第21期のディフェンディングの内間祐海、野添ゆかり、西嶋千春の4名。
1日目は野添の連勝で始まり、3、4回戦は西嶋の連勝で2人のマッチレースの様相に。渡辺は粘ったが内間は苦しい戦いとなり大きく引き離される結果となった。
5回戦からは渡辺が猛追。7回戦では南2局2本場では西嶋に親被りをさせる4000・8000を決めて大きくリードして3連勝。なんと7回戦終了時点で首位に浮上した。西嶋とは僅かの差で最終戦はほぼ二人の着順勝負の様相となった。
野添がリードして南場まで進行。西嶋と渡辺の点差がなかなかつかずに進行していた。南2局1本場では西嶋がリーチにでるも渡辺がかわしきった。
南3局1本場では西嶋が平和ドラ1のリーチを一発ツモ、渡辺より3500点リード。渡辺はそれをかわすことが条件となった。
渡辺がリーチドラ1のツモか直撃なら優勝の聴牌にたどり着いた。
西嶋も同じ嵌待ちで一時聴牌を入れたが、終盤で手を崩した。渡辺が祈りを込めてツモ山に手を伸ばすがを引けずに流局。辛くも西嶋が優勝となった。
優勝した西嶋は「胃が痛い1日でした、今日始まる頃はみんな野添さん応援してるんじゃないかな、とか思ったり試合が始まってからは洋香さんの強さに震えて、自分は女流最高位の器じゃないかなとか思う場面もありました。つたない場面も失敗もあったと思うのですが、最高位戦の女流選手の代表として皆さんをがっかりさせないような麻雀を打ち続けられるように精進していこうと思います。」と戦いを反省しつつ今後の目標を口にした。
【歴代女流最高位】
第1期 渡辺 洋香
第2期 山口 まや
第3期 山口 まや(2)
第4期 山口 まや(3)
第5期 根本 佳織
第6期 根本 佳織(2)
第7期 根本 佳織(3)
第8期 根本 佳織(4)
第9期 根本 佳織(5)
第10期 石井 あや
第11期 茅森 早香
第12期 花本 まな
第13期 小池 美穂
第14期 大平 亜季
第15期 大平 亜季(2)
第16期 大平 亜季(3)
第17期 西嶋 千春
第18期 西嶋 千春(2)
第19期 西嶋 千春(3)
第20期 伊藤 奏子
第21期 内間 祐海
第22期 西嶋 千春(4)