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「悔し涙ではなく嬉し涙を流したい」みあが最後に流した涙は…【8/23シンデレラファイト シーズン3 Final みあ視点 担当記者・神尾美智子】

「悔し涙ではなく嬉し涙を流したい」みあが最後に流した涙は…【8/23シンデレラファイト シーズン3 Final みあ視点 担当記者・神尾美智子】

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2024/8/23 シンデレラファイト シーズン3 Final。

ついに、この日がきた。

人生を変えるかもしれない舞踏会の当日だ。

 

2月に、みあはシンデレラファイトシーズン3への参加を表明している。

プロ7年目、今年がラストイヤーのみあ。

表明から半年、晴れの日も雨の日も梅雨の時期も猛暑の夏も、シンデレラファイトのことも考えてきたであろう。

 

同卓者への事前アンケートでは「みあさんが一番強いと思っている」「強いので決勝で正直当たりたくなかった」と、皆がみあを強敵と認めている。

 

「優勝しか見てないです」

そう語るみあのFinalが、始まった。

 

Final は、Mリーグルールで2回戦を行い、トータルポイント1位が優勝となる。

 

 

#1

1回戦は、以下の席順で開幕。

東:川上レイ

南:みあ

西:酒寄美咲

北:鴨舞

 

東2局2本場、親はみあ。

みあは、以下の形で対子2組のうちの[七]を1枚切り、[七]からの横伸びも狙う。

 

[8]を引き入れ、[③][⑥]待ちでリーチ。

 

リーチの一発目、川上はドラの[②]を切れば聴牌の形となる。

 

ただ、[七]の対子落としをした後のラス目の親リーチの一発目。点棒も35300と増えている状況で、ピンフのみの手から勝負する牌かどうか精査する。

川上は、現物の[1]で回ることを選択。

 

みあが[③]をツモり、リーチ・ツモの1000は1200オール。

供託2本も大きい。

 

東2局3本場、3段目に入り、親のみあは以下の形で一向聴。

4枚目の[北]が出るが、形式聴牌の鳴きはせず。

ギリギリまで親のリーチを目指す。

 

[4]を引き込み、[②]待ちでリーチ。

 

[③]が3枚見えており、自身の河に[⑤]が落ちている。

[②]は1枚切れ。カンチャンだが比較的良い待ちに見える。

 

が、実際は[②]は酒寄が3枚持っており、2人聴牌で流局。

 

東4局2本場、ラス目で点数がほしいみあ。

この手で、[3]ではなく、迷いなく[北]を対子落とし。打点を見た一打だ。

 

みあの狙い通り、タンヤオ・ピンフ・赤の高打点を聴牌し、[4][7]待ちでリーチ。

 

2着目の川上も聴牌し、[一][二]待ちで追っかけリーチ。

 

結果は、みあが[一]を掴み、川上への5200は5800の放銃となった。

上と下が離れた状況で、南2局に突入。

みあは、この親番でなんとか高い手をアガりたい。

みあは高目で一気通貫が見える手でリーチ。待ちは[③][⑥]

 

トップを目指す川上も、[④][⑦]待ちでリーチ

 

ここまでアガリがない酒寄も、三軒目でリーチ。

 

3人のめくり合いは、みあの5800(リーチ・ピンフ・裏)のアガリで決着した。

 

ラスにならないためには、ここの南場の親でのアガリは大きな意味を持つ。

 

3着目で迎えた南4局。

みあは2巡目で絶好の[五]を引き入れ、[3][6]待ちでリーチ

 

2着目の川上は、3着目との差が大きいので上だけ見て、自身の3000・6000ツモでのトップを狙っていく。

川上から放たれた[6]で、みあが8000(リーチ・ピンフ・赤・裏)をアガリ、3着を決めた。

 

#1の結果は以下。

 

1着 鴨舞 +79.0pt

2着 川上レイ +14.0pt

3着 みあ -23.6pt

4着 酒寄美咲 -69.4pt

 

 

みあは、#2で鴨舞との差の102.6ptを覆しにいくのが目標になる。

みあがトップをとり、鴨舞が3着以下という並びをつくりにいきたい。

#2

これが、泣いても笑っても最後の半荘。

 

#2は、以下の席順で開幕。

東:川上レイ

南:みあ

西:酒寄美咲

北:鴨舞

 

東1局、親の川上が6000オールをアガり、波乱の幕開けとなる。

 

南2局、7700点で南場の親を迎えたみあ。

 

優勝ポジションの川上は、親の安牌を持ちながら安全に手を組む。

2枚切れの親の現物[中]待ちで七対子を聴牌。

 

親のみあは、[二][五]待ちでリーチを宣言。

絶好の[赤五]をツモリ、6000オール(リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・赤・赤)を決めた。

みあがもう一度跳満をアガれば、川上をまくり優勝ポジションとなる。

この舞台でまだ舞いたい、もっと舞いたい。

 

南2局1本場、みあはこちらの配牌。

[①]を切り、ドラの[一]の重なり、もしくは混一色を目指す。

意志のこもった一打だ。

 

酒寄がカンをして嶺上から持ってきた[西]を、みあがポン。

あの配牌が、二段目には混一色の一向聴となっている。

 

[5]をツモり、1300は1400オール。

親番でアガリを積み重ねていく。

試合前に、緊張していますか?と聞かれ、「いや、わくわくしています」と答えたみあ。

誰よりもこの舞台を楽しんでいるのかもしれない。

 

そして運命の南4局へと移っていく。

川上がアガれば優勝、親の鴨舞は連荘を目指す。そんななか、みあが条件を満たす手をつくれるかどうか。

 

鴨舞が連荘し、南4局6本場。

みあの条件は、3000・6000ツモor鴨舞から直撃5800以上。

 

みあの配牌はこちら。条件を満たす材料は、足りた。

 

三段目に差し掛かった頃、鴨舞が[二][五]待ちでリーチ。

 

鴨舞からリーチ棒1000点が出たことで、みあの条件は3000・6000ツモから2000・4000ツモへと変わった。

 

直後、みあが[四]を手繰り寄せた。

混一色・七対子・赤 or 混一色・白・赤、どちらでもリーチをかけなくても条件を満たす。

 

みあは、[七]をそっと河に放つ。

待ちは[二][五][東]

 

[二][五][東]をみあがツモるか、鴨舞のアガリにならない[東]が鴨舞から出れば、みあの優勝。

 

魔法使いも王子様もいらない。

ガラスの靴は、自分の力で掴んでくるのだ。

 

持ってくる牌にぐっと力が入る。

 

結果は…

鴨舞が[五]を引き寄せ、リーチ・ツモで1000は1600オールのアガリに。

 

みあはどんな気持ちで、同じ待ちの[五]を見ていただろう。

 

この[五]が運命を変える一枚になった。

何年も、もしかしたら一生、夢に出るかもしれない。

 

南4局8本場で終幕。

 

シンデレラファイト シーズン3優勝は鴨舞。

みあは3位となった。

 

 

みあは、本大会スポンサーのFIREBIRDの店長を務めており、もう一人の店長である三浦ももこは初代シンデレラである。

お店にWシンデレラを掲げたかった。

強敵と認めてくれた選手たちの目標の存在になりたかった。

なにより、応援してくれるファンの方々の期待に応えたかった。

 

最後の涙は、悔し涙という一言では言えない。

シンデレラファイトへの全ての想いが詰まった涙だったのだ。

 

今年でみあのシンデレラへの物語は、幕を閉じた。

新しい舞台で、今度は嬉し涙を流しているみあの姿をぜひ見たい。

Day8 Final 結果レポート

決勝戦 各選手視点観戦記

▼3代目シンデレラになるために〜鴨舞が箱下から積み上げた29200点〜 【8/23シンデレラファイト シーズン3 Final 鴨舞視点 担当記者・中島由矩】

▼川上レイから笑顔を奪った日 【8/23シンデレラファイト シーズン3 Final 川上レイ視点 担当記者・坪川義昭】

▼「悔し涙ではなく嬉し涙を流したい」みあが最後に流した涙は…【8/23シンデレラファイト シーズン3 Final みあ視点 担当記者・神尾美智子】

▼ラスるために勝ち上がったんじゃない、けれど〜酒寄美咲は人を愛し麻雀を愛す〜【8/23シンデレラファイト シーズン3 Final 酒寄美咲視点 担当記者・中島由矩】

公式HP

 

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