2019年7月9日(火)に行われた2019年プロ麻雀リーグ「Mリーグ」ドラフト会議にて、TEAM RAIDEN/雷電は指名なしとした。
昨年度は7位と悔しい結果に終わってしまい、今年は選手補強で体制に変化があるかと思われた雷電だったが、だからこそ3人でリベンジを果たしたいとした雷電。
詳細を株式会社電通・TEAM RAIDEN/雷電 高柳寛哉監督はインタビューにこう応えた。
ーーーー指名なしの理由は?
「昨年最下位に終わり、選手達も私も非常に悔しい思いをしました。決して実力が劣って負けたということではないと思っていまして、そういう意味で、来期全く同じ3人でリベンジをしたい。劣っているわけではないといところを見せたいという思いがあります。3選手からも同じような思いが伝わってきてたので、それならあえて1人補強するよりは、この3人で足りないところを補ってリベンジしたいと思い、指名なしとしました」
ーーーー指名しないという選択に選手の意見は?
「指名しないという選択で、3人の団結がより強まったように見えました。電通にも僕にも『次は絶対にやりますんで、見ててください!』と強い意気込みを語ってくれました」
ーーーー来期の戦略について
「うちが常に掲げているのは『雷電の麻雀は面白いんです!』という魅せる麻雀なので、そこは揺るぎないところではあります。結果として勝てばいいという訳ではなく、面白いと思ってもらえるような麻雀を打つ、どちらかというと耐える麻雀のようなイメージがあると思うんですけれども、根本はそこでいいと思っています。ただ、それを貫いて結果が出ていないのも事実なので、そこを意地のように固執するのはやめようという話は常々選手としています。そこはMリーグの中で臨機応変に対応して勝っている選手もいますので、それを参考に、見習うところは見習っていきたいと思います。意固地にだけはならない。人の意見は素直に聞いて、スタイルは維持しつついこうと。そういう話はよくします」
ーーーー今後のチーム体制について
「昨シーズンは初年度ということもあり、采配は最年長の瀬戸熊さんに託しながらやってもらっていました。ですが、瀬戸熊さん自身が不調に陥っているにも関わらず、自分で自分が出場することを決めなくてはいけない状況があったりして、実直な方なのでプレッシャーを感じることもあったようです。やはり選手が采配するというのは酷で、負担も多いということを感じたので、昨シーズンの終盤には、私が指示を出すようになっていまして、改めて選手ではない人間がそういった采配をする方が、結果的に選手も余計なプレッシャーとかを感じることもなくなるだろうと考えました。今シーズンは始めから、私が采配をしていこうという風に決めています」
昨シーズンの結果を受け止めているからこそ、3人で結束を固めリベンジすることに決めた雷電。ただ、魅せる麻雀に対してのスタイルは意地しつつも、そこに固執しないという選択は、大きな変化になるのではないだろうか。雷電の変化に注目したい。
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