2019年7月9日(火)に行われた2019年プロ麻雀リーグ「Mリーグ」ドラフト会議にて、渋谷ABEMASは日向藍子を指名した。

指名された瞬間涙を流した日向。昨シーズンはパブリックビューイング会場で司会をこなすなど、Mリーグには関わりが深かった選手だ。
「次の女性Mリーガーはきっとこの人」の投票結果では2位と、ファンからの期待も相まっての今回の指名にはどんな思いが込められていたのだろうか。
渋谷ABEMAS 藤田晋監督はこう応えた。
ーーーー日向を指名した理由は?
「昨シーズンはパブリックビューイングで司会もやってもらっていて、Mリーグに非常に近しい人というところと、現在所属している3選手の所属団体がRMU、連盟、協会なので、可能であれば最高位戦かなと思っていました。また、女流プロの中では気持ちの強さも含めて、麻雀も強く、まだまだ強くなる素養と伸びしろがあると考え指名しました」
ーーーー指名された瞬間本人は号泣していたがその様子を見ての感想は?
「AbemaTV社長としてはいい画が撮れたなと思いました(笑)」
ーーーー男性しかいなかったチームに女性が入ることについて
「最後に選手の名前並べて出てましたけど、落ち着きが出たかなと思いました。」
ーーーーチェアマンとして今回のドラフト会議の総括は?
「結構よりどりみどりでしたね。意表を突かれたのは、フェニックスがさらに女流を獲って、女性3名、男性1名の構成にしたところですね」
ーーーー男女混成をルール化した理由は?
「長い麻雀プロの歴史の中で、各団体でリーグ戦をやって、結果トップリーグは殆ど男性という状況が事実としてあって、Mリーグも放っておくとそうなってしまい、女流選手の技術を磨く場が無くなってしまうということへの危惧。あとはファンを付けるという意味では男性だらけだと厳しいものがあるという点で、チェアマンとしても、AbemaTVという、Mリーグから放送権を買っている立場としても、男性だらけになってしまうことは、興行として成立しないんじゃないかと思いました。今後の長いMリーグの歴史のことを考えて、早い段階でレギュレーションとして男女混成チームを決めてしまおうということで押し切ったという経緯です。」
ーーーー萩原に続きタレントで岡田が指名されたことについて
「岡田さんは非常に麻雀が強く、かつ勉強熱心で伸びしろがあるので、タレント性を抜きにしても充分な実力があると僕は思っています。なんだかんだ業界内ではMリーグ盛り上がってますけど、今期Mリーグがテーマにしているのは『この熱気を外に伝える』ということなので、他の世界で知名度がある人が参戦してくれるのは、Mリーグチェアマンとしてはより歓迎すべきことで、岡田紗佳さんが入ったのは凄く嬉しいです」
ーーーー今後も参加チームは増える?
「拡大していきたい気持ちは十分ありますが、まだまだ、世の中から見るとマニアックな人達が見ている世界なので、これを外に広めるという意味で、例えば、Jリーグを見るとJ2、J3になるとそのチーム知らないとか、選手名を殆ど見たことがないということになると、捉えどころが難しくなるので、少しの間はチーム数を絞って、所属している選手のタレント性や知名度を高めていくべきかと現時点では思います」
この熱気を外に伝えるというテーマで今期のMリーグは始動していく。そのチェアマンの思いを直に受け止める渋谷ABEMASは、日向を加えてさらに個性豊かなチームになっていくだろう。新体制の渋谷ABEMASから目が離せない。

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