こんにちは!赤坂ドリブンズの広報担当です!今日もドリブンズメンバーの思考を1分程度で読める記事にして紹介していきます!
第12回は、1月10日、2回戦東1局、鈴木たろうのこの手牌。
イーシャンテンのたろうは、ここから生牌のを残してアンパイのを先に打っていった。
モニターを見つめる園田が思わず声を上げる。
園田「これ、からなんだ!?」
確かに、手牌が短くアンパイを探しにくいため、生牌のを先打ちしてアンパイのを持ちたくなる局面に見える。
「押し返されたとき(例えばリーチをかけられたとき)にアンパイを持っていないのは怖い」
そう考えるのが多数派の心理ではないだろうか。
しかし、たろうの考えは違った。
たろう「押し返されるのが怖いからを切らなかったんだよね」
たろうは、「押し返されたときにアンパイがない怖さ」より「押し返されること自体に対する怖さ」を優先したのである。
すなわち、自ら率先してを切らないことで他家にを打たせず、まっすぐに押し返せるパターンそのものを減らしてしまおうという発想だ。
アンパイを持つという行為は、押し返された後に効いてくる、いわば「事後」に対する守備である。
しかし事後的な守備は、押し返されなければそもそも必要がないものとなる。
つまり、押し返されること自体を減らしてしまえば、アンパイを持つ必要がない。たろうの残しは、押し返しそのものを減らす、いわば事前に行う「予防的守備」というわけだ。
そして、この残しが実際に結果に直結する。
オヤの小林選手は、特に状況がなければをツモ切るところだが、ここから打とした。
これは、たろう・滝沢選手という2人の仕掛けに対応したもので、2人相手では生牌のを打たない方がよいという判断だろう。
この後、テンパイでたろうからが打ち出されたため、小林選手はを切ってこのリーチまではたどり着くものの、まっすぐ打てていればこので4,000オールになっていたと思われる。
このアガリ逃がしを誘発したのは、たろうが残したという予防的守備。たろうがを簡単に切らせなかったことにより、大きな失点を防いだ。
■赤坂ドリブンズは、今週のMリーグには1月14日(月)、15日(火)に登場!19時からAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定となっています。