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村上のゆとりを持たせた仕掛け手順   1分でわかるドリブンズの思考 第13回

村上のゆとりを持たせた仕掛け手順 1分でわかるドリブンズの思考 第13回

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こんにちは!赤坂ドリブンズの広報担当です!今日もドリブンズメンバーの思考を1分程度で読める記事にして紹介していきます!

第13回は、1月21日1回戦東1局、村上が見せた仕掛け手順について。

ドラのが出ると、村上はすかさずポンしていった。

これに対して「意外」という声が多かったように思う。
やはり、村上に対してはリーチを目指して門前で進めていく印象が強いのだろう。
しかし、村上がリーチに向かうことが多いのは、ルール上それが得点効率の良い手段だからにすぎない。
ということは、鳴いてもマンガン以上が確定しているこのドラについては、村上といえどポンするのが自然ということになる。鳴いても高打点になるのなら、ざわざわ悠長にリーチで高打点を目指す必要がないからだ。
そのため、このポンまでは必然の鳴きである。

ドリブンズのクラブハウスで話題になったのはこの後だった。

村上はこの手牌から打としていったのである。
一斉に声を上げるたろうと園田。
たろう「えっ!?なになに今の!?」
園田「今の何だ!?わっかんない!でも絶対何かあるはず」

で受けられるのはの1種
で受けられるのはの2種
であるため、手牌上はソウズの単独カンチャンを払ってピンズのリャンカンを残した方が明確に有利そうなところ。
それなのに、村上はを切り、すぐにを連打。ピンズをすべて払ってしまったのである。

これについて村上は言う。
村上「1枚分の余裕がほしかったんだよね」
知らない者同士だと何を言っているのかすぐに理解するのは難しいかもしれないが、ドリブンズメンバーの理解は早かった。
たろう「なるほど。ゆとりを持たせたかったんだね」
何を言っているのか。少し牌を使って説明していこう。
さきほどのピンズを払い終わったこの手牌。

仮にここでソウズではなくピンズが残っていたらどういう形になっているだろうか。

この形になるのではないだろうか。
一見すると村上の手牌より手広い形なのだが、この手牌には弱点がある。

「目一杯すぎてゆとりがない」のだ。

村上は言う。
村上「しくっちゃったんだけど、それでもまだマンズのホンイツも追いたいよね」
そのために、「余剰牌を増やしてホンイツの種を残したい」のである。
そう考えると、という形を3枚で維持するより、という形を2枚で持ち、1枚分のゆとりを持ちたいというわけだ。
でも両面への手替わりはの2種あるし、それはでも変わらない(両面変化はの2種)。それならば、直接の受け入れを1種損する代わりに、字牌やマンズを1枚抱え、ホンイツに向かう可能性を残していった方がアガリのバリエーションが増えるのではないかという思考だ。

そして、ゆとりを持つことのメリットはそれだけではない。

手牌が進んでこうなった。
うまくカンが入ったからよかったが、仮にマンズが先に埋まっていたらどうなったのだろうか。
ゆとり手順の場合:
目一杯手順の場合:
目一杯の場合、を持てないことがわかる。
この手牌、を持てることの価値が非常に高くないだろうか。
を切ると役牌バックならに限定されてが非常に出にくくなる
・数牌よりは安全度が高いを持てるため、押し返されたときに放銃を避けてアガリまでたどり着けることが増える(※この後実際に二階堂選手からリーチが入り、一発目にを打つことができたため、形を維持できた)
が重なったときにのダブルバックでアガる手段が増える

序盤にこの手牌でまっすぐに進めてもそんなにアガりやすくないと感じた村上は、このようにたった1枚分のゆとりで多くの有利を買っていたのだ。
これこそ、仕掛けてもゆとりを持つ、リーチ超人の仕掛けである。

■赤坂ドリブンズは、来週のMリーグには1月31日(木)、2月1日(金)に登場!19時からAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定となっています。

 

この記事のライター

赤坂ドリブンズ 広報
Mリーグ 赤坂ドリブンズの広報担当です。
園田賢、村上淳、鈴木たろうの3選手が、赤牌入り競技麻雀という未開の地を切り開き勝利に向けてドライブします。
選手の思考や舞台裏の様子を伝えていきます!

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