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「ファイナルに行けるのか、冬」赤坂ドリブンズ1月21~31日マッチレポート

「ファイナルに行けるのか、冬」赤坂ドリブンズ1月21~31日マッチレポート

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時は睦月の佳境、Mリーグ2018のレギュラーシーズンも8試合を残すのみとなった。

誤解を恐れずに言うのなら、1/21~1/25の週(以下1/21WEEK)ドリブンズクラブハウスの雰囲気は悪かった。

決してギスギスしているというわけではないが、負けた日は独特の匂いがする。

1/21WEEKは3着-1着-3着-4着-4着-3着で128.6ptを失ったのだから無理もない。

魔の1/21WEEKの対局の所感を各選手に尋ねると――


村上「とにかくアガれなかった。」

たろう「体調が悪い。」

園田「所感なんてねえよ、夏。」


といった具合だ。こんな時でも2000年代初頭のネタを持ち出してくるあたり、若干余裕があるようにも見えるのだが…。

たろう「そういえばアガれなかったで思い出したんだけど、目に見えてアガリを逃した局があったんだよね。」

たろうがアガリを逃したと語るのは1月24日の対局の、このシーン。

たろう「配牌でイーシャンテン。俺はを切ったんだけど、を切ってたらを重ねてでアガってたんだよね。」

牌理上はツモでもテンパイする分、打で問題ないシーン。しかしこれについては村上も気になっていたようだ。

村上「これ、を切る手もあるよね。早い巡目ならツモのカンのテンパイは嬉しくないし、ツモのときは大体でリーチするし。を残すメリットがそこまで多くないよね。しかもを残しておくと、ツモのときにもっといい形になるしね。」

なるほど。確かにそう言われると、切りでもいいように思えてくる。

村上「でもさ、でもさ、先制リーチが入ったときはカンでもいいから追っかけたいよね。ツモとか結構嬉しいし。あとポンとかカンとか入ったりしたら、でリーチしたいよね。だからやっぱり切りで問題ないと思うな。」

こういうときにあらゆる可能性を提示できるのも村上の強さだ。人の何倍も反省するからこそ、その引き出しが多い。

村上「そういえば賢ちゃん(園田賢)さ、マンガンのテンパイ外した局あったよね?」

園田「あった!22日の対局ね。」

牌譜はこちら
開局、多井選手(渋谷ABEMAS)の親リーチを受けている局面。


タンヤオドラドラ赤でマンガンのカンテンパイ。しかし園田はこのをツモ切りとしてテンパイを取らなかった。

園田「はA級危険牌、マンガンとはいえ自分で1枚使いのカンテンパイで押すほどの牌ではないと思ったんだよね。」

確かにはリーチに通ってはいない。しかし無筋の中でもを特に危険と評価し、A級危険牌と認定する根拠はなんだろうか。

園田「まずが4枚見えていて、マンズが上下に分断されてる。だからピンズとソーズの危険度がいつもより高くなってるんだよね。で、の2つに当たり得る。これだけでも十分危険なんだけど、特にピンズの中ではが危険という要素がもう一つあったんだよね。」

園田は多井選手の6巡目の手出しに注目したという。

園田「この手出しで、よりもの方が危険度が高いなと思った。が当たるパターンの方が多いから。を引いてに変化したパターンがあるし、他の牌姿が好形で固まってなければなら前者の方がを引っ張るからね。牌理上、って持ってるよりもって持ってる可能性の方が高いと思ったよ。」

園田「が明確に1点で危険だというわけではない。ただ相対的に危険度が高い筋だという判断だね。A級危険牌を押すのは、マンガンとはいえカンでは見合わないかな。」


牌の危険度は相対的なものだ。例えば等しく危険な無筋A・B・Cがあったとする。Aが通ると、BとCの危険度は上がる。ある牌の危険度が下がれば、その他の牌の危険度は上がるのだ。園田はよりもが危険だと判断し、をA級危険牌と認定したという。

それとね――と言い園田はしゃべり続ける。この人と麻雀の話をすると夜が明けそうだ。


園田「上家がリーチだからというのも理由の1つかな。リーチしてる多井さんからは全部の牌がチーできる。それならば今テンパイを外したとしても、すぐに4枚待ち以上で復活できそうかなって。」
の危険度と復活のしやすさ。これらを多角的に評価しての選択。実に園田らしい立体的マージャンだ。

さて、レギュラーシーズン10試合を残してのポイント状況がこちら。

魔の1/21WEEKでの敗戦が響き、ファイナルステージ進出に暗雲立ち込める。
そんな中で迎えた1/31の対局はドリブンズにとって正念場の一日。上位に食らいつくか、あるいは中位に飲み込まれるかの分水嶺となった。

東4局、たろうはここからなんと打

たろう「まだ1巡目だからさ。いろんな夢を見たいよね。この手牌はパイロットにも医者にも弁護士にもなれる。」

たろうの言うパイロットとはホンイツとチンイツのことだ。となるとは切れない。

医者とは123や234の三色のことだ。となるとも切れない。
弁護士とはジュンチャンのことだろう。ドラ受けでもあるは切れない。

また、ピンズの一気通貫を目指す際はが雀頭になるので、やはりのトイツが重くなってしまう。
選択は予想外だが、合理的な裏付けがしっかりあるのがたろう。

たろう「を雀頭で使う手順は最短だけど、打点が高くなるパターンがほとんどないんだよね。雀頭クラッシュはシャンテン数を戻す中でも速度のロスが比較的少ない。これなら見える手役を全部追える。」


5巡目にテンパイ&リーチ。配牌の構想よりは小さく収まってしまったが、高目のドラをツモって1,300・2,600のアガリ。

村上「俺はがアンコでが雀頭になってるから1,000・2,000だわ。」

オリジナルの手順で、この手牌を微差だが最高打点に仕上げる。こうしたトップに強くこだわる姿勢が身を結んだのが南場の親番。

4,000オール→6,100オールとツモって一気にトップへ。このリードを最後まで守り切りドリブンズとして5試合振りのトップを獲得。

中位争いから一歩抜け出し、ファイナルステージ進出に向けて大きな一勝となった。

いや、園田風に言うのなら「まだまだ稼ぎたりねぇよ、冬。」といったところだろうか。

ドリブンズ、霧も晴れて視界良好だ。

この記事のライター

阿部 柊太朗
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。
関西を中心に活動している95年生まれのゆとり世代。
Mリーグでは赤坂ドリブンズの記者として活動中。
目指すは未来のMリーガー!

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