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Kumakuma time? or not? RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第6節 31、32回戦レポート

Kumakuma time? or not? RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第6節 31、32回戦レポート

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5/15(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグWHITE DIVISION 第6節 31、32回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

30回戦終了時のポイントはこちら↓

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_1_R         

 

Hi, good evening!19時になりました!セトリンガルの時間です!

パーソナリティの鈴木聡一郎です。

今日も、まずは基本的な会話から始めていきましょう!

Soichiro 「これはクマクマタイムですか?」

Naoki 「いいえ、これはクマクマタイムではありません」

リピートアフタミ・・・

 

ということで、本日の観戦記は、そんな英語の例文にでてきそうな会話で始まる。

 「これはクマクマタイムですか?」

 「いいえ、これはクマクマタイムではありません」

ここまで硬くはないが、これは私と瀬戸熊の間でやりとりした、少しばかり突拍子もない内容である。

 

31回戦、瀬戸熊が開局からアガり倒した。

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_2_R

まずは、テンパイの小林がツモ切ったで8000。

 

続いて、高目ツモウラ1の3000・6000。

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_3_R

 

さらに次局のオヤ番では、6000オール。

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_4_R

1本場でも2000オール。

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_5_R

開局から4局連続のアガリで7万点付近まで持ち点を積み上げ、トップを決定的にした。

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_6_R

この辺りで、コメント欄も盛り上がる。

「KKT」、「KKTきたか?」、「くまくまタイムきたーーーー」などである。

KKTとはクマクマタイムの略で、クマクマタイムとは「瀬戸熊が作り上げるアガリラッシュの時間帯」として知られている。

 

しかしながら、私は「これはクマクマタイムではないだろうな」と感じた。

そう感じながらも、視聴者のみなさんを代表して聞いてみたのである。

それが、冒頭の「これはクマクマタイムですか?」である。

瀬戸熊の答えは、やはり「残念ながら、これはクマクマタイムではありません(笑)」だった。

 

しかし、その理由が、私のイメージしていたものとは違ったのが印象的だったのである。

私は、「もうちょっと長く続かないとクマクマタイムではない」というような理由をイメージしていたのだが・・・

一方、瀬戸熊からの答えは「連続アガリへ突入したきっかけが天運だったため」だった。

瀬戸熊のコラム↓にもあるのだが、クマクマタイム突入には自力のファインプレーのようなものが必要であるようなのだ。

http://www.ma-jan.or.jp/jan-up/class_3/23109.html

その突入契機が、今回の場合には授かった配牌そのままのアガリなので違うと。そして、南場のオヤ番で大連荘できなかったのがその証拠だと、そう言うのである。

なるほど。そういう風に考えるのだなと勉強になった。

誤解のないように言っておくと、ここで言う「勉強になった」とは、「瀬戸熊の考え方を少し深く知ることができた」という意味であり、流れを理解できたという類の意味ではない。

もしあなたがデジタル派(局と局の間に因果関係を見出す、いわゆる「流れ」を否定する考え方)の打ち手なら、私がここまで書いた話について、意味がわからないかもしれない。

しかし、実は私もそのデジタル派の打ち手なのである。

であるのにも関わらず、なぜここまで瀬戸熊の感じる「流れ」を理解しようとするのか。

それは、その考えを理解しないと、打牌に直結する打ち手の思考を理解することができないからである。

 

確かに、デジタル派の打ち手なのであれば、「局と局に因果関係を見出す、いわゆる流れ」を感じて打つ必要はないし、むしろそう打つのは愚行でさえあるかもしれない。

しかし、真にデジタルを標榜するならば、「流れを感じるプレイヤーが感じている流れ」を知っておくことは必要だと思うのである。

相手の考える「流れ」を理解しようと努めなければ、相手の思考を把握できないことになるからだ。

 

流れを感じて打つ必要はない。

しかし、流れを感じて打つプレイヤーの思考は知っておいたほうが有利である。

それが、真の意味でのデジタルであり、麻雀で言うところのバイリンガルということではないだろうか。

少なくとも、ここに座っている瀬戸熊以外のデジタル派3名は、相手の考える「流れ」を一言に切り捨てたりせず、「理解した上で利用してやろう」というしたたかさを持ち合わせている。

RTDリーグ2017_WHITE_第6節31-32回戦_7_R

例えば、石橋は「たぶん瀬戸熊さんは今流れがいいと思っているから、押してくる可能性が高くなっている」という読みを持っていたりする。

この辺りの思考については、村上も小林も織り込み済みだ。

RTDリーグという打牌を通した口論が面白いのには、こういった信念の相互理解という理由もあることを忘れてはならない。

 

なお、続く32回戦では、最下位内川が4000オールで先制して連勝を決め、最下位を脱出している。

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■次回5/18(木)21:00からWHITE DIVISION 第6節33、34回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定https://abema.tv/channels/mahjong/slots/9hKQFfeULddQfh

 

藤田晋invitational RTDリーグとは

2014年に麻雀最強位を獲得した藤田晋が、団体の垣根を超え、今最も強いと言われている麻雀プロを招いて開催される長期リーグ戦。
予選ではBLACK DIVISION・WHITE DIVISIONそれぞれ8名ずつの選手が出場し、各ブロック予選全54回戦をすべて放送する。
前代未聞のスケールで開催される今大会は、名実共に最強の雀士を決める戦いと言っても過言ではない。

今期のRTDリーグは、毎週月曜日・木曜日の午後21時から最新対局を放送!!
(日曜日のお昼に、その週の最新対局をまとめて放送)

 

視聴方法:AbemaTV( PC版 / iOS / Android)

▼PC版
http://abema.tv
▼iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/abematv/id1074866833?mt=8
▼Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=tv.abema&hl=ja
視聴は全て無料でご覧いただけます。
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▼AbemaTV麻雀ch
https://abema.tv/now-on-air/mahjong
▼RTDリーグ公式サイト
https://rtdmonthly.amebaownd.com/
▼AbemaTV麻雀ch公式Twitter
https://twitter.com/abema_mahjong
▼RTDリーグ公式チャンネル(アーカイブ放送)
https://abemafresh.tv/rtdmonthly
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この記事のライター

鈴木 聡一郎
1983年生、千葉県出身
早稲田大学在学中の2004年、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。
以後10数年に渡り、観戦記者として活動中。
最高位戦以外にも、モンドTV、麻雀スリアロチャンネル、RMUなどの観戦記を執筆。
近年では、AbemaTV麻雀チャンネルの公式ライターとして、RTDリーグなどの観戦記者を務める。
観戦記以外には、書籍『麻雀偏差値70へのメソッド』(石井一馬著)、『最強プロ鈴木たろうの迷わず強くなる麻雀』(鈴木たろう著)、『多井熱』(多井隆晴著)などに協力。

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