9/3(日)14:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグ準決勝第3節13、14回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始時のポイントはこちら↓

13回戦、上位3名vsここで1人でも上位を崩しておきたい猿川という構図。
どうしてもトップのほしい猿川が落とせないオヤ番で生牌の
を掴み、勝又が12000でリードを広げる。

すると、その勝又、次局でも早々にイーシャンテン。

ここからは当然の打
で、イッツーも残しながら、三色のイーシャンテンに構える。
しかし、雀頭が振り替わった3巡後、勝又が意外な打牌を選択する。

三色のイーシャンテンに受けるなら
か
を切るしかないのだが、勝又は
を選択したのだ。
思考としては、ソウズが安く、![]()
を軸にソウズのチンイツまでいける可能性が出たというところ。
カン
とペン
の選択ではペン
のほうが優秀だから(猿川の第1打
、全体的なマンズの高さを見て)、
を切ったとのことだった。
これに対し、オヤの白鳥がなんと国士をテンパイする。

しかし、この大物手をすっとかわしたのは勝又。

ペン
を引き入れた勝又は、狙い通り場に安いソウズで猿川から
を打ち取って2000。
カン
が顔を見せる前に、見事な最速のアガリで白鳥の国士を粉砕した。
このように、勝又はアガれるエリア探しが非常にうまい。
探すのがうまいだけなら他にもうまいプレイヤーは何人もいるのだが、勝又のすごいところは、今回のような三色のイーシャンテンなど、崩さなくてもいいところを自分の読みに従ってあっさり崩せるところにある。
麻雀IQ220に従って動くまで右手を鍛錬していること、それが勝又の強さであり、勝又の麻雀を観ていると「心技体」という言葉がよく浮かぶ。
とはいえ、麻雀というゲームの性質上、勝又とて、それがすべてうまくいくわけではない。
南3局、オヤの猿川が2つ鳴いて、ホンイツイーシャンテンの場面。


テンパイの入った勝又だったが、ピンズを打たずにテンパイ取らずとした。

実はこのとき、小林がツモ切りを続けており、前に出てきているように見えたのだ。
小林にアガってもらうためには、猿川にピンズを鳴かせず、局面を長引かせることが有効なため、ピンズを押さえてマンズを切っていったというわけだ。
その間に、猿川にテンパイが入った。

これを受け、小林の手が止まる。

実はテンパイしていた小林だったが、猿川からピンズが余ったことを確認すると、
を手に留めて
を打ってテンパイを崩した。
これを見た同巡の勝又。

テンパイ復活と同時に、1度は止めた
を打って、猿川に5800放銃となる。

1度止めたピンズを打ち出すのは勝又らしくないな、と思ったのだが、その読みの精度がすごかった。
勝又「白鳥さんも抑え気味だし、打
で小林さんも抑え気味になったように感じたので、これは自分がかわしにいかないとまずいと思い、押しました」
実際、その読みがピタリとはまっていることに驚愕する。
しかし、無情にも
はアタリ牌。
これが、麻雀の難しいところである。
とはいえ、失敗を恐れず局面に合った打牌を続ける勝又は、![]()
を仕掛けないと間に合わないと判断し、苦しい形ながら
チーから入った。

すると、すぐに
を引き入れ、猿川から出た
にロン。12000のアガリでトップを決めた。


続く14回戦では、平賀の突破力が光った。
村上のリーチを受け、たろうが押した
をチーしてホンイツのみのテンパイを組んだ平賀は、ドラの
を押していく。


すると、この
をたろうがポンして3人テンパイとなるのだが、平賀がたろうから
でアガり、2900でかわしてしまう。

平賀の特徴として、複数人テンパイでのめくり合いに強い印象がある。
それは、当然のことながら、アガりやすい待ちを選択しているからだ。
トップ目で迎えた南1局でも、ペン
チーでカン
のテンパイを組む。

すると、すぐに引く
で高目ドラのシャンポンに受け替えず、カン
を続行した。
カン
はヤマに3枚、シャンポンは1枚のみだった。

そして、4人全員テンパイを
ツモで切り抜け、1000・2000。
複数人テンパイを制するためには、まず自分がテンパイしていなければならないわけだが、平賀はよくテンパイしている。
その理由の1つとして、少し苦しいところからでも仕掛けてみるというのがある。

トップ目のオーラスも、ここから![]()
で
チーから入った。
確かに、![]()
はよさそうであるのだが、少し苦しい。
だが、このチーの効果は、自分がアガリに近づくというだけにあらず。

奇跡の大逆転に向け、スーアンコを目指していたたろうが、平賀のチーを見て渋々チートイツのテンパイを組んだのだ。
結局このままたろうが1600で2着になるアガリを決め、平賀が逃げ切り。
トップ目でも前に出ていける平賀には、こういう突破口も開けるというわけである。

平賀が白鳥に食らいつき、なんとか逆転できるポジションに踏みとどまっている。
■次回9/24(日)19:00から準決勝最終節をAbemaTV 麻雀チャンネルにて生放送予定
藤田晋invitational RTDリーグとは
2014年に麻雀最強位を獲得した藤田晋が、団体の垣根を超え、今最も強いと言われている麻雀プロを招いて開催される長期リーグ戦。
予選ではBLACK DIVISION・WHITE DIVISIONそれぞれ8名ずつの選手が出場し、各ブロック予選全54回戦をすべて放送する。
前代未聞のスケールで開催される今大会は、名実共に最強の雀士を決める戦いと言っても過言ではない。
今期のRTDリーグは、毎週月曜日・木曜日の午後21時から最新対局を放送!!
(日曜日のお昼に、その週の最新対局をまとめて放送)
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