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マージャンで生きる人たち 第12回 麻雀キャスター 小林未沙 「想像力をどれだけ膨らませられるかが勝負です」

マージャンで生きる人たち 第12回 麻雀キャスター 小林未沙 「想像力をどれだけ膨らませられるかが勝負です」

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 対局番組では、対局者のパフォマーンス力が求められることは当然だが、その印象は実況と解説で決まると言っても過言ではない。今回は『最高位決定戦』『女流最高位決定戦』『全国麻雀選手権』『四神降臨』『学生麻雀甲子園』『天鳳名人戦』『京都グリーン杯』『藤田晋invitational RTDマンスリーリーグ』と数多ある対局番組の実況を担当している小林未沙さんに仕事論を聞いた。

 

小林未沙(こばやし・みさ)プロフィール

1984年、東京都生まれ。O型、てんびん座。立教大学法学部政治学科卒。声優。ナレーター。麻雀キャスター。好きな役は国士無双。好きな牌は発。

 

麻雀キャスターとなったきっかけは?

「そもそも仕事になるとは思っていませんでした(笑)。自分のやってきたナレーターという仕事があって、人との巡り合わせがあって、対局を映像で伝える時代になってきて、そういった状況が積み重なり、いつの間にか麻雀キャスターが仕事になっていたというのが経緯です」

「思い起こせば、学生時代に麻雀店でアルバイトしていたことにさかのぼります。当時は女流プロを増やそうという時代の流れがありました。実は私もお店からプロ入りを勧めてもらい、プロテストを受け、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属していたプロだったんです。32期で入会し、34期で退会。辞めた理由は、声優のプロダクションに所属することになったからでした。ただ退会してから1年ほど経った頃、所属していた最高位戦からパーティーの司会を依頼してもらったんです。それ以来、麻雀関連の仕事もやらせて頂けるようになりました」

 

一番最初に実況した対局は?

「一番最初の対局実況は「第5期最高位戦Classic 特別公開対局」(2010年)でした。そして忘れられない対局が、同年に行われ、永世最高位・飯田正人プロにとって最後の決定戦出場となった第35期最高位決定戦でした。解説は土田浩翔プロと佐藤崇プロ。声優はアフレコがメインではありますが、生でもしゃべることが出来ると認識してもらえたんだと思います。それからは配信対局の増加とともに仕事も徐々に増え、麻雀キャスターへの道が開けてきました。また声優がタレントとしても、秀でた何かを求められるようにもなってきたので、声優+麻雀が、ひとつの武器になっていった気がします」

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いつか自動麻雀卓の「リーチ」という声をやってみたいなと思います(笑)

 

実況で心がけていることとは?

「元々、対局実況自体、多くはありませんでした。『ニコニコ生放送』で対局配信が始まる以前はフジテレビ番組『THEわれめDEポン』とMONDO TV番組『MONDO TV麻雀プロリーグ』以外は、牌譜や観戦記、雑誌などでしか対局内容を知ることは出来なかった時代だったんです。実況とは、テレビで言えば司会者=MCの役割だとは思うのですが、私は名司会者でも誰でも知っている有名人でもないので、個性を出していこうという気はありません。ただ状況を正確に伝えることは常に心がけています。」

「また自分ならどうするのか、なぜそうするのかということを視聴者層を意識して質問しています。番組演出の意向に沿うことは大前提ですが、例えば『藤田晋invitational RTDマンスリーリーグ』なら、各団体の一流プロが集っているリーグ戦なので、プロならではの突っ込んだ内容にまで掘り下げます。『最高位戦決定戦』だったら、決勝卓に座るまでの1年間におよぶ戦い、過去の決定戦の経緯、さらにはプロ入りからの決勝戦に臨むまでを取材したうえでドラマ的に振り返ったりしています。『天鳳名人戦』であれば、視聴者層が若めなので技術的な話を振ることは多くあります。さらにプロでもアマチュアでも、まったく初めての方の実況をするときには、事前にアンケートをお願いして情報を集め、実況中に盛り込める状況であれば、伝えるようにしています」

「そして何より、言葉遣いには気をつけています。あとは麻雀用語。統一用語集のようなものはないので、正しい麻雀用語については、ベテランプロの方々に個人的にご連絡して質問させていただくこともあります。決勝戦の実況が多いこともありますが、決勝に来られる方はやはり強いですし、何かしら持っている気がします。したがって毎回毎回予想もつかないドラマが生まれるので、ホント楽しんで実況させてもらってます。実際これまでの実況の中で、展開がおもしろくないと感じたことは一度もありません。卓上が盛り上がっているときは卓上の話をしますが、親のリーチに他全員がオリ始めたら、卓上とは異なる話をしたりすることもあります。対局者それぞれの思い入れは解説席にも伝わって来るので、最前列で見ている一番の視聴者かもしれませんね(笑)」

 

麻雀を覚えたきっかけは?

「父はオペラ歌手、母はピアニスト。姉はピアノを弾いていて、私はバイオリンを15年ほど習っていました。その後楽器をベースに持ち替えたり、歌を歌ったり、音楽は今でも私にとって大切なエッセンスです。麻雀との出会いは、父親が麻雀好きで、小学校高学年の頃、家族全員、麻雀を教わったことでした。母と姉は、難しすぎると言ってすぐに脱落。私だけが興味を持ったという経緯だったんです(笑)。それからは麻雀ゲームをたまにやっていました。だから学生時代に麻雀店でウエイトレスとしてアルバイトすることには、なんの抵抗感もありませんでした。お店で働くようになってから、本格的に覚えました。お店がプロ入りへの道を応援してくれる環境だったので恵まれていたと思います。その時々に置かれていた環境から、今の仕事へ自然に導かれた気がします」

「学生時代は、バンドでオリジナル曲を作って積極的に活動していました。卒業間際に女流プロ試験を受験。卒業後はプロ活動もしながら、音楽・放送関連の会社に就職しました。音声ディレクターとして自分で番組を作っていたんです。同時に声優の養成所でお芝居やアフレコの訓練も。音楽も喋りも好きなんですが、仕事として考えた時には、無から何かを生み出す音楽よりも、依頼や台本があってその期待に応えていく声優業の方が性に合っていたんだと思います」

 

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