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ネマタの戦術本レビュー第1064回「『麻雀鳴きの教科書』編 その10 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1064回「『麻雀鳴きの教科書』編 その10 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第4章 状況判断編

22副露目 点数状況で判断しろ

麻雀で最も重要なのはオーラス、しかも和了トップの局面。ここできっちり最速でアガれるかどうかで結果に大きく差がつきます。麻雀はなるべく高い手をアガりたいと思っている方も、こんな時くらいは鳴きを駆使して全力でアガリに向かいましょう。

逆に、麻雀は速攻が命だと考えている方は、残り局数が十分あるうちから点数状況を意識し過ぎないように注意したいところ。一度ダントツになれば他家が無理に高い手を狙わなくなる可能性が高くなるというメリットもある。トップ目といえ南1以前であれば、2着目以降を突き放すつもりで手を進めましょう。

23副露目 重要ラインを暗記しろ

従来の戦術書では、B級ラインについてはよく取り上げられていましたが、むしろ重要なのはA級ライン。降りられる可能性があるとはいえ対戦相手が3人いる以上、ツモ条件が出アガリ条件になると逆転可能性が大きく高まります。

今回は鳴くかどうかの判断ですが、オーラス前にメンゼンでテンパイした場合にリーチするかどうかでも活用できます。アガリさえすればオーラス有利な立場で迎えられると考えるとダマしがちですが、開局ではっきりリーチ有利の手牌なら、「ダマでアガるとB級ラインがA級ラインになる」というように、先制テンパイならラス前トップ目でもリーチして、アガった時により有利な条件でオーラスを迎えられるようにしておいた方がよいことが多いものです。

麻雀鳴きの教科書

アガリ回数を劇的に増やす!鳴きの技術

メンゼンで我慢するか、鳴くか。どの牌なら鳴くか、何巡目から鳴くか・・・。

副露はアガリ回数や得点に直結する分野でありながら、麻雀技術の中でも特に「上級者でも意見が分かれやすい」問題です。
例えば副露率40%を超える天鳳位は何人かいますが、同じフィールドで結果を出している副露率20%台のツワモノも存在します。

本書で鳴き判断の本質を学べば、悩ましい場面に直面したとき少なくともどういう道筋で考えていけばいいのかがわかるはずです。そして、そのように自分で理由をつけられるプレイをすることが麻雀では非常に重要なのです。

ぜひ本書で鳴きの極意を体得してください。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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