- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第5章 鳴きの小ワザ編
31副露目 赤と黒
天鳳は無料版では赤と黒の選択で赤を晒して鳴くことしかできませんが、基本は赤が出ていかないように赤を晒して鳴くのでさほど気になりません。赤を晒さないのが有効なのは高い手であることを読まれにくくすることでアガリ率を高めることができる場合と言えます。
ただし195ページにあるように、序盤からリャンメンを鳴くようであれば赤を晒さなくても高打点と読まれやすく、待ちも絞られやすくなる場合もあります。この場合は赤を晒して他家の裏をかいた方が打点の範囲を絞られづらくなるので、余裕があれば意識しておきたいところです。
32副露目 カンチャンを3メンチャンに変えろ
9副露目でヘッドレスの仕掛けに注意とありましたが、メンツよりはヘッドができやすいので、基本はヘッドをポンして受け入れを増やしたほうがアガリやすくなると言えます。既に役があって打点もまずまずあるのであれば仕掛けます。
牌姿Bはヘッドよりメンツができやすく、ヘッドを残していればメンツ完成でリャンメンテンパイが残る形。この場合は例外的にスルー有利となります。便宜上小ワザにまとめられていますが、出現頻度は比較的高いので本章の中でも特に押さえておくようにしましょう。
麻雀鳴きの教科書
アガリ回数を劇的に増やす!鳴きの技術
メンゼンで我慢するか、鳴くか。どの牌なら鳴くか、何巡目から鳴くか・・・。
副露はアガリ回数や得点に直結する分野でありながら、麻雀技術の中でも特に「上級者でも意見が分かれやすい」問題です。
例えば副露率40%を超える天鳳位は何人かいますが、同じフィールドで結果を出している副露率20%台のツワモノも存在します。
本書で鳴き判断の本質を学べば、悩ましい場面に直面したとき少なくともどういう道筋で考えていけばいいのかがわかるはずです。そして、そのように自分で理由をつけられるプレイをすることが麻雀では非常に重要なのです。
ぜひ本書で鳴きの極意を体得してください。