- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第5章 鳴きの小ワザ編
29副露目 ブラフ仕掛けはアリか
ブラフといっても、自分がアガリにいくつもりがない仕掛けは基本的に損です。何故なら、安手の他家ほどこちらのブラフに降りやすく、結果的に高い手が入っていて降りる必要のない他家のアガリを成就させやすくしてしまうためです。
牌姿AやBからの仕掛けはブラフというより、「うまくツモが噛み合った時に高打点のアガリが狙える遠い仕掛け」と言うべきでしょう。単純に手牌の価値を高くするための仕掛けで、他家の手を止めるのはあくまで副次的効果です。
遠い仕掛けをした後ツモが噛み合わずアガリが見込めなくなったら、そこで手役絡みの牌を切ってテンパイを装う「ブラフ」をかけることはありますが、この場合も「高い手の他家だけ降りない」展開になるのは損です。一方、遠い仕掛けを入れた段階で勝負手が入っている他家以外は降り気味に打っているのであれば、勝負手が入っている他家が降りる可能性を少しでも上げたいのでブラフはやり得と言えます。局面や他家の打ち筋に応じてうまく使い分けられるようになりたいですね。
30副露目 一発消しとハイテイずらし
(鳴くことでアガリやすくなる場合は別ですが)アガリ目のない一発消しは、鳴いても放銃率が上がらない場合、一発の1翻がつくかどうかで最終的な着順に大きな影響を与える場合以外は損な選択です。
一方ハイテイずらしは、得は少なくても損の無い選択。ただしポンやカンによってテンパイ者のハイテイそのものを飛ばせる場合もあります。ハイテイずらしよりよほど効果が大きいので、ずらすことばかりに気をとられてハイテイ飛ばしのチャンスを見落とさないように注意したいですね。
麻雀鳴きの教科書
アガリ回数を劇的に増やす!鳴きの技術
メンゼンで我慢するか、鳴くか。どの牌なら鳴くか、何巡目から鳴くか・・・。
副露はアガリ回数や得点に直結する分野でありながら、麻雀技術の中でも特に「上級者でも意見が分かれやすい」問題です。
例えば副露率40%を超える天鳳位は何人かいますが、同じフィールドで結果を出している副露率20%台のツワモノも存在します。
本書で鳴き判断の本質を学べば、悩ましい場面に直面したとき少なくともどういう道筋で考えていけばいいのかがわかるはずです。そして、そのように自分で理由をつけられるプレイをすることが麻雀では非常に重要なのです。
ぜひ本書で鳴きの極意を体得してください。