麻雀プロリーグ「 Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ」4日目が6月19日(金)に開催された。
緊急事態宣言発令を受け開催は約2ヶ月ほど見送られていたが、徹底した感染防止対策がとられ待望の開催となった。
第1試合
第1試合は内川、瑞原、日向、魚谷の対戦。
東1局に瑞原が一向聴からドラのを手放すと、魚谷がポンして絶好のテンパイ。次巡、瑞原がリーチ。テンパイしている魚谷からアガって5800を加点。ライバル・フェニックスからのアガリで幸先の良いスタートとなった。
瑞原が連荘した東1局1本場、魚谷が高目満貫のテンパイを入れるも、待ち牌はすでに山にない状態。しかし、テンパイした内川からドラのが打ちだされ満貫のアガリに。前局の失点をあっという間に取り返した。
サクラナイツに加点のチャンスは訪れないのか。内川は東2局でも一人ノーテン、東4局親番でも第1ツモをツモリ忘れてしまいアガリ放棄など、毎度あまりにもテンパイまで遠い配牌で苦々しい展開が続く。
東4局3本場は瑞原と日向の2軒リーチに発展。
道中魚谷がをチー。ハイテイは自分に回ってくるが、もし次に危険牌を持ってきてもが切れるということか、テンパイからテンパイの鳴きを入れると、日向が瑞原の当たり牌を掴み放銃。瑞原の満貫のアガリとなった。
順調に加点していく瑞原。南3局2本場でもリーチした内川から満貫をアガり、59800点持ちでオーラスを迎えた。
内川親番で粘るもアガれず、魚谷の2着を決めるアガリで第1試合は終了した。
瑞原の大きなトップでパイレーツはフェニックスに11.4ポイント差に迫った。
勝利者インタビューで瑞原は「嬉しいです。オーラスは、点数状況がトータルポイント順だったのであまり良いとは思っていなくて、サクラナイツの親番をすぐに終わらせようという気持ちはありませんでした。どちらかというと自然とアガリが発生して、フェニックスの着順が落ちる展開がパイレーツとしては好ましいなと思ってました」と笑顔で話した。
ファンに向けては「ここでのトップはチームにとって大きいと思うので、私もやっとチームに貢献できたかなと嬉しい気持ちでいっぱいです。まだまだ戦いは続くので、引き続き応援よろしくお願いします!」とポーズをとった。
第1試合結果
1位:瑞原(Pirates)+77.2
2位:魚谷(フェニックス)+10.1
3位:日向(ABEMAS)▲26.0
4位:内川(サクラナイツ)▲61.3
第2試合
第2試合は沢崎、小林、松本、魚谷が出場。
連投の魚谷が東1局で跳満ツモ、東2局親番で満貫ツモと勢い止まらず加点していく。
これを止めたのは沢崎。冷静にヤミテンに構え、魚谷から満貫のアガリ。
東3局親番を迎えた沢崎が先制リーチ。松本もテンパイしてリーチをかけるも宣言牌が沢崎の当たり牌。沢崎が魚谷に迫る。
次局は小林のアガりで親番を流されるも、東4局沢崎は積極的に仕掛け、松本のリーチに押し切り満貫ツモでトップ目に浮上。
マイナス500点で南1局、南場の親番を迎えた松本。万事休すかと思われたがここから高打点を連発してトップ目に躍り出る。
オーラスはラス目親の小林がドラ暗刻のリーチをかけるも、松本が押し切り決着。残り少ない試合数の中、松本は貴重なトップを持ち帰った。
勝利者インタビューで松本は「ここでトップをとらないとキツイ状況だったので、首の皮一枚綱つながったという感じです。多井さんからは優勝目指して4位になるのはしょうがない、強い姿勢で行ってこいと心強い言葉をいただいたので、点棒をビハインドしても上しか見てなかったのでへこたれませんでした。沢崎さんへの12000の放銃は、柔らかくいくなら切りなんですけど、アガリを考えるとの方が山にいそうだったので、強い待ちどりにとりました。ただ、結果がついてきたのは、偶然だし、たまたまだし、奇跡かもしれないですけど、本当に嬉しいですね」と厳しかった状況を振り返りながらも、嬉しさを滲ませて話した。
ファンに向けて「僕がずっと負け続けても使い続けてくれた藤田監督、支えてくれたファンの皆さんやチームメイト、僕が箱下になった瞬間にABEMASダメなんじゃないかって思った方もいらっしゃると思うんですが、まだ渋谷ABEMASは終わらないです。去年勝てなかった悔しさを、残り4戦にぶつけて、最後に笑うのは渋谷ABEMASです。頑張りたいと思います。ありがとうございました」と一礼した。
第2試合結果
1位:松本(ABEMAS)+59.6
2位:魚谷(フェニックス)+13.5
3位:沢崎(サクラナイツ)▲15.2
4位:小林(Pirates)▲57.9
6月18日トータル結果
ABEMAS+33.6
フェニックス+23.6
Pirates+19.3
サクラナイツ▲76.5