麻雀プロリーグ「大和証券Mリーグ2020」のレギュラーシーズン25日目の対局が11月16日(月)に開催された。
第1試合
第1試合は亜樹、近藤、寿人、松本の対戦。
東1局、親の近藤が寿人のリーチに追いかけて一発で9600のアガリを決める。
しかし寿人は2本場で3副露の末単騎待ちの2000・4000をツモってすかさず放銃を取り返した。
その直後の東2局、松本に衝撃の手が訪れる。なんと5巡目にを引いてツモり四暗刻の聴牌。そして一発ツモでを引き当て16000オールのアガリを決めた。
その後東4局では亜樹が何度もアガリを決めて2着目まで浮上した。
南1局1本場では松本が安めながらも一発ツモ裏1の3000・6000を決めて更にリードを広げた。
南2局では更に素点を稼ごうとした松本だったが、寿人のリーチに捕まり寿人が8000のアガリを決めた。
寿人はその後も7700、500オール、4000オールとアガリを決めて一気に2着目まで浮上した。
その後の3本場では亜樹が近藤との同じ待ちの2軒リーチを制して2000・4000。2着に浮上してオーラスを迎えた。
南4局の親番では、2着確定で流局時に伏せる選択もできたが、聴牌を開示して連荘、トップをあきらめない姿勢を見せ、次局2600オールを決めて連荘。
その後の2本場では更に亜樹がリーチに出たが、松本がアガリきって決着。清々しいトップを決めた。
第1試合結果
1位 松本(ABEMAS)+81.0
2位 亜樹(風林火山)+13.1
3位 寿人(麻雀格闘倶楽部)▲26.7
4位 近藤(フェニックス)▲67.4
第2試合
第2試合は勝又、魚谷、藤崎、多井が出場。
序盤は静かな立ち上がり。東4局に3900をアガった多井がトップ目で南場を迎えた。
南1局では多井が4000オール。トップ目から更にリードを広げることに成功した。
南2局2本場では藤崎が親の魚谷との2軒リーチを制して12000のアガリ。一気に2着目まで浮上した。
南3局では勝又と魚谷の2軒リーチ。勝又は道中にターツ選択があった。
親番で赤3ドラ1の手。、、の部分から、勝又は外しを選択。を引き入れリーチに出た。
結果的には勝又はツモを捉えられずアガり逃し。そして魚谷が2000・4000のアガリで3着浮上となった。
勝又はインタビューでこの場面を振り返り、「ペンは良いと思っていたので残すことは確定だった。とカンの部分の選択でしたが、打点の欲を捨てきれずにカンを残してしまった為にアガリ逃しをしてしまった。」と反省を述べた。とカンの選択は難しい所だが、それ以上にペンを残すことは確定していたという部分が印象的だった。
オーラス、3着目魚谷と4着目勝又は聴牌ノーテンで逆転する点差だったが、勝又は3面張、リャンカンのイーシャンテンが埋まらずノーテン終了。魚谷は勝又が聴牌の場合は自分も聴牌しないと逆転される場面だったがここでは守備を徹底。なんとか勝又に聴牌を入れさせずにオリきり3着を守った。フェニックスにとっては4着3着と辛い結果だったが、この堅守は今後に活きるだろう。
トップは多井。松本のトップを祝福するようにチーム連勝を決め、ABEMASは4位以下のチームをやや引き離した3位に浮上した。
第2試合結果
1位 多井(ABEMAS)+60.9
2位 藤崎(麻雀格闘倶楽部)+5.3
3位 魚谷(フェニックス)▲21.7
4位 勝又(風林火山)▲44.5
11月13日トータル結果
ABEMAS+141.9
麻雀格闘倶楽部▲21.4
風林火山▲31.4
フェニックス▲89.1
ABEMASが松本、多井で連勝、大きくポイントを積み上げやや余裕のある3位に浮上した。フェニックスが厳しい展開でやや置いて行かれたが、魚谷の粘りの3着でなんとか耐えきった。