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ネマタの戦術本レビュー第356回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その29」

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 Q253~255

 リャンカンの渡りを残すかどうかの問題。から打とすると、打とした場合に比べ受け入れが1種減りますが、アガリに近い段階の受け入れ優先という観点からはリャンカンの渡りを残した方がアガリやすいとみます。もちろんリャンメンに比べれば弱いので、Q254はを残します。

 問題はQ255のように、リャンカンが出来たところで、他に手をつける牌が無い場合。それならリャンカンの渡りを残す意味合いが薄いので、単純に受け入れが多くなるように浮き牌を残す方が有利でしょう。
 古い戦術書にはQ254の手からも打としてリャンカンの渡りを残せと書かれることもありました。一方昨今では、リャンカンの渡りは残さない方がよいと考える打ち手も少なくありません。実力者でもそういう意見が珍しくなかったので怪訝に思っていたのですが、おそらくは、Q255のように渡りを残さない方がよいケースもあり、アガリに近い段階ほど渡りを残さない傾向があるので、実戦では渡りを残さない方が有利な場合に正着が打てることの方が重要だからではないかと推測しています。

 「本当にデジタルなら麻雀なんてやらない」という言葉が嫌いです。デジタルを「効率的」の意味で用いるのもどうかと思いますが、割に合うかどうかにこだわる人生では、いくら成功を積み重ねても空しいものです。最近、「麻雀は人生、されど人生は麻雀にあらず」と言い出したのはこのためでもあります。

 Q256〜258

 くっつき1シャンテンにおけるの価値をどうみるか。もちろん通常28浮き牌よりは残すべきですが、3メンチャンとリャンメンテンパイのアガリ率比は、リャンメンとカンチャンテンパイのそれに比べると小さいので、リャンメンテンパイになる受け入れが2種ある浮き牌3〜7との比較なら基本はを切ります。
 しかしQ258はへのくっつきはタンヤオがありますがにくっついた場合はタンヤオがつきません。打点込みならを残した方がよいでしょう。

 気心の知れた相手に冗談で言う分にはともかく、牌譜添削を依頼してきた相手に心ない発言をする方がいるのであれば、その人は才能あるが故に弱かった時期をほとんど経験しなかったのかもしれませんが、少なくとも指導者に向いているとは言えません。麻雀の実力はそれほどではなくても、どうしようもなく弱くて勝てなかった時期を経験している人こそ指導者に向いていると思います。

 Q259〜261

 アンコそばの浮き牌は他に雀頭があると価値が下がると言いますが、雀頭が無くなると強いので、トイツが1つしかないうえにメンツになりやすいQ260は残した方が有利になります。Q261は三色が無いとしても、赤ドラが単なるドラなら1枚しかない赤5よりは端寄りのリャンメンを作ることを優先して打としそうです。

 言っていることが正しいとしても、価値観が合わなければなかなか意志の疎通は難しいものです。麻雀で勝つためには、それこそ価値観を麻雀というゲームそのものに合わせるべきでしょうけど、それだけでは人に伝えることはできません。麻雀戦術を人に応じていかに伝えるか、私にとっての永遠の課題でもあります。

 

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この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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