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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第49回 序盤に切られた数牌の外側を検討しよう

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第49回 序盤に切られた数牌の外側を検討しよう

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「オリたいけど安全牌がないときの対策」として、スジ「ノーチャンス」「ワンチャンス」を紹介してきました。今回もその続きで、「序盤に切られた数牌の外側は比較的安全」という見方をお届けします。

リーチをしている人の河が

[西][三][東][①][8][発][③][五][⑦] リーチ 

だとすると、2巡目に切られている[三]の外側、[一][二]は通りやすい、という考え方です。
なぜ、そう言えるのでしょうか。

攻める側の立場で考えてみましょう。序盤で、

[三][三][四][①][③][④][1][1][3][5][8][9][西]
あるいは、
[二][三][三][②][⑤][⑦][⑨][4][5][7][9][東][発]

のような手だとすると、[三]を切るでしょうか?
普通は、切りにくいですよね。[三]を引いてくれば嬉しいからです。[二][三][三][三][三][四]のような形は、受け入れが広く、序盤にこれを崩すのは牌効率に反し、テンパイまでのスピードが遅くなってしまいます。

また、この形を大切にしていると、その後、完全イーシャンテンという強い形になる期待もあります。
(完全イーシャンテンについては第29回をご参照ください)

つまり、上のような形でいきなり[三]を切ることは少ない。
そのため、序盤で[三]が切る人に対しては、[一][二]が比較的安全。

という法則が成り立つのです。

では逆に、序盤に[三]を切るのは、どのようなときでしょうか?
例えば、

[三][八][八][九][②][④][⑥][⑦][7][8][9][中][中]

のような手であれば、多くの方が[三]を切るでしょう。必要な5ブロックがはっきりしており、孤立牌は[三]だけだからです。

つまり、序盤に[三]を切る人は、そもそもマンズの下の方を持っていないことが多いんですね。

この「序盤に切られた数牌の外側は比較的安全」という法則は、汎用性が高いです。

例えば序盤に[6]を切っている人に対しては、[9]はスジですし、[7][8]も比較的安全なので、ソウズの上はだいたい通りやすくなります。

逆にいえば、その逆、[1][2][3][4][5]の間の危険度は少し上がる、といえます。
ざっくりいうと「多分ソウズの上の方は持ってないな。でも、ソウズはだいたい1ブロックはあるよね。ということは、ソウズの下の方を持っている可能性が高いよね」ということです。

ただ、この法則も、絶対に安全というわけではありません。

なぜなら、[二][三][三][三][三][四]のような形から、さっさと[三]を切るケースがあるためです。
有効な牌を先に切ることから、「先切り」といいます。古くからある言葉では「好牌先打(こうはいせんだ)」とも呼ばれます。

もし先切りをされていれば、序盤に[三]が切られていても、[一][二]が安全とはいえません。

先切りの理由は
1   あとで危険牌になりそうな牌を先に切って、安全牌を持っておきたいから
2     手役やドラとのからみで、先に形を決めたいから。例えば「絶対にサンショク(三色同順)を狙う」とか、「必ずドラを使いたい」などのケース。例えば[四]がドラで、[三][三][四]と持っているときは、[四]を生かしたいので、先に[三]を切ることが多くあります。
3  あとでリーチをかけたとき、他家から出やすくするため

などがあります。最近は、3のケースが増えている印象がありますね。

というのは、「序盤に切られた数牌の外側は比較的安全」という法則は、多くの打ち手が活用するため、その裏をかけば、他家からアガれる可能性が高いためです。

押し引きがしっかりしている人と対局していると、リーチしてもなかなか放銃してくれません。その点、先切りしておくと、アガリやすくなるわけです。私もリーグ戦や大会なので、2~3巡目に[②]を切っている人がリーチをかけて、他家からの[①]を仕留めるような場面を、何度も見てきました。

プロの中では、醍醐大選手(第45期最高位)が先切りで有名で、「先切り十段」ともいわれています。

その思考の一端を、この動画で見ることができます。


https://www.youtube.com/watch?v=XLumr_2dUiA&t=587s

醍醐プロは、4巡目、

[③][④][⑦][⑦][4][5][5][7][8][8][四][六][八] ツモ[西]

の形で少し考えます。

牌効率でいえば、[西]を切るのがもっとも受け入れが広くなります。[西]以外の牌はすべて他の牌とつながっており、5ブロックが見えています。

しかし、醍醐プロが選ぶのは[5]切りです。さらに次巡、[1]を引いて[8]を切ります。2巡とも先切りですね。
この先切りは、アガリやすくするというよりは、安全牌候補の[西][1]を確保してリスクをとらずに進めたい、という理由が強いです。

ただ、もしこの手が順調に育ってリーチしたとき、他家が「5巡目に[8]が切られているから、[9]は安全かな」と思うと、危ういことになりますね。

実のところ、「先切りせず目一杯ぶくぶくにして先制を目指す」か「先切りしてスリムに構える」かは、局面や点数状況、勝利条件によりますし、中上級者でも、人によって考えが分かれます。

大きな歴史の流れでいうと、昔は「好牌先打(こうはいせんだ)」が重要とされていましたが、その後データの分析などが進み、「早くリーチしてツモった方が有利」という考えが強くなり、前者の考え方が優勢になります。ただ近年では揺り戻しというか、先切りの効果が少し見直されている、という印象です。麻雀に限らず、ある戦術が広まるとその逆の戦術が新鮮なものとして注目され、そちらが主流になると、その対策として昔の戦術に光が当たる、、、ということはよくあります。

もしみなさんがよく打つ仲間で、先切りを好む方がいれば、その人に対しては、「序盤に切られた数牌の外側は比較的安全」とはいえません。逆に、ほとんど先切りをしない方がいれば、この法則はとても有効になります。このあたりは、人読みも含めて判断するのがおすすめです。

次回は、今回のテーマと関連して、「序盤に切られる牌に注目しよう」というテーマをお届けします。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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