前回の注意点を踏まえたうえで、浮き牌同士の比較を考えます。
4連形や中ぶくれ形>3~7牌>28牌>19牌>客風
基本は上記の通り、前回取り上げた条件を満たす場合にこの優劣が覆るケースはあまり多くありません。逆に言えば、優劣が覆るケースは結構重要なので押さえておきましょう。
4連形や中ぶくれ形に限らず、順子が近くにある浮き牌は通常の浮き牌より面子が作りやすくなり、順子との距離が近いほど浮き牌の価値が上がります。
引きでイーペーコー、引きで頭頭のエントツ形も良形、良形ができる受け入れで他の浮き牌より強くなります。
鳴き手の場合はイーペーコーは付かないですが、をチーしてリャンメンができるのでやはり価値が高くなります。
上とほとんど同じですが、それぞれ順子+トイツになった場合、となら前者の方が良形に変化しやすいです。
引きが良形にならないですがやはりイーペーコー(鳴き手の場合はチー)があります。
引きで3メンチャン、引きで変化の多いカンチャン(鳴き手の場合はチー。
Web版ではイーペーコーまたは仕掛けを考慮に入れてなかったので順序が変わっています。
受け入れ枚数だけなら中ぶくれ形以上ですが、より「よい手」になる受け入れ優先ですね(流局間際で形テンを目指すが、上家から仕掛けが期待できない場合に限り3567有利)。
イーペーコーがない鳴き手の場合は3メンチャンがあるのでに勝ります。
引きで変化の多いカンチャン。
くっつき1シャンテンで頭頭とある場合は、リーチを打つなら変化の多いカンチャンができることがメリットにならないですし、打としてを引いてテンパイを逃した場合もよりよいくっつき1シャンテンになることから打でした。
これも手牌のパターンで牌の価値が変わるケースの一種ですね。
何にせよ、単純な暗記より、一手先を正しく評価できることが重要です。
形だけは4連形ですが端にかかっているので通常の3~7浮き牌と大差なし、一応引きでも手が進む分受け入れ枚数が多いのと、雀頭が面子になりヘッドレス形になった時に雀頭を作りやすくなるメリットがあります。鳴き手の場合はチーがあるのでに勝ります。
別の面子候補や浮き牌が近くにあるケースは次回以降取り上げます。
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