次に切る牌を見抜く法則
見出しには、「間があったらトイツ落とし」とありますが、肝心なのは河読みです。切られた牌が浮き牌でもなく、トイツ以外の面子候補の一部でもなく、面子の一部(空切り、スライド)でなければトイツ落としということになります。なるべくドラを使いたい点数状況の他家がドラを切った後に手出しで字牌を切ってきた場合も、トイツ落としの可能性が高いと言えます。
117pの手牌については、単純に打点が上がるのでトイツ落としが見抜けるかどうかとは別には鳴くところです。本書のように理牌するのも一つの手ですが、のように、手出しすることが無いアンコを端に置くようにすれば、並び替えずとも理牌から手牌構成が読まれにくくなります。
119pの手牌のように打点が下がる場合は、トイツ落としを確信できなければ有利な選択とは言えませんし、使えるタイミングもまさに今この局面に限られるので、使いこなすのはかなり難しいですね。
敵の待ちを見抜く7大法則
1 待ち選択ではなく、リーチ判断で迷っている場合は良形高打点のケースもあるので注意が必要ですが、出現頻度は前者の方がはっきり高いですし、打ち手の多くは予め待ち選択を決めておくつもりでも少なからず迷ってしまうものなので、汎用性が高い読みと言えます。ネット麻雀でも結構使えそうですね。
他家に読まれない為には常に次の選択を決めておいてノータイムで打てることが理想ですが、そうするとどうしても単純なミスが増えがちなので、考える余地が無い場合でも安易にノータイムで打たないように心がけた方が得策です。こちらも勝負に熱くなっているとついつい忘れてしまいがちですが。
2 日頃リアクションが多い人が反応しない場合は、同色の牌が待ちであることは言えそうですが、同色の牌でも素で反応してしまう人も少なからずいそうです。このあたりは相手の動向を知っておく必要があります。相手に読まれないためにわざと三味線行為ともとれる反応をするのはマナー違反でもありますが、逆手にとられてしまう場合もあるので、普段から黙々と打つよう心がけたいものです。
3 頭頭の1シャンテンの場合、私は引きでリャンメンテンパイになることを優先してを落とすことが多いですが、テンパイする受け入れ優先で落としを推奨している講座も見受けられます。またの切れ具合では普段はを落とす人もを切ることも考えられます。
この場合に先にマンズが面子になった場合は「場を見てリャンメン落とし」をしたにもかかわらず待ちになります。頻度としては低いですが例外として取り上げさせていただきました。いずれにせよ、強いターツ落としは手牌構成を読む強いヒントになりますし、安全牌を残さずに持っていた牌についても面子候補の一部である可能性が高いと言えます。
※140pに、「入り目がそこでなければ、50%の確率でそこの待ち」とありますが、「入り目がそこでなければ待ちになるので、50%の確率でそこの待ち」の誤りと思われます。