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「イケメン店長」から最強戦の申し子、そして最高位、遂にMリーガーまで上り詰めた鈴木優の麻雀人生

「イケメン店長」から最強戦の申し子、そして最高位、遂にMリーガーまで上り詰めた鈴木優の麻雀人生

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2021年11月、最高位戦日本プロ麻雀協会の看板タイトル「最高位」に輝いたのは、決定戦に初めて挑んだ鈴木優プロだった。端正な容姿と爽やかな受け答えは麻雀界に華やかに吹き込む新風を思わせるが、実際にはプロ団体を退会した後に再入会も経験した苦労人だ。地元の愛知・豊橋で麻雀店を営みながら、対局のたびに上京する日々。そうした苦労の日々の中で蓄えた実力が花開き、最高位という頂点まで一気に駆け上がった。そして遂に2022年7月11日のMリーグドラフト会議でU-NEXT Piratesから指名を受けた。本記事では、そんな鈴木の魅力や雀風、人物像に迫っていく。

目次

鈴木優の基本情報・プロフィールデータ

名前

鈴木優(すずき・ゆう)

異名

最強戦の申し子

生年月日

1981年9月13日

職業

プロ雀士

出身地

愛知県豊橋市

血液型

O型

趣味・特技

お酒・カラオケ 

本人公式SNS

Twitter

所属団体

最高位戦日本プロ麻雀協会

プロ入会年

2002年、2011年

主なタイトル

第46期最高位

鈴木は最高位の先輩でもある村上淳を尊敬している。麻雀の技術のみならず、麻雀プロとしての立ち振る舞いについても時に優しく、時に厳しく教えてもらったという。

経歴

2002年:最高位戦日本プロ麻雀協会第27期生としてデビュー
2006年:最高位戦日本プロ麻雀協会を退会し、豊橋に麻雀店を開業
2008年:第19期麻雀最強戦で決勝に進出
2011年:第36期前期で最高位戦日本プロ麻雀協会に再入会
2012年:麻雀最強戦2012全日本プロ代表決定戦優勝
2016年:最高位戦日本プロ麻雀協会東海支部立ち上げ、当時事務局長、後に支部長となる
2020年:A1リーグに昇級
2021年:第46期最高位戴冠
2022年:Mリーグドラフト2022-23ドラフト会議にてU-NEXT Piratesから指名

麻雀との出会い・きっかけ

鈴木が初めて麻雀に触れたのは、高校の卒業旅行のとき。卒業後は麻雀卓のあるアルバイト仲間の家で自然と麻雀を打ち込むように。仲間内では一目置かれる強さとなった鈴木だったが、地元のフリー雀荘では見事に打ちのめされたという。これがきっかけで闘争心に火が付き、麻雀店に通いつめるようになった。気付けば1単位もとらずに大学をやめ、雀荘のメンバーとして昼夜問わず働くようになっていた。その後、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストにチャレンジし、合格。地元・豊橋からは初のプロ雀士だったという。豊橋に麻雀店を開くという夢を叶えるため、いったんは最高位戦を退会。しかし、最前線で戦いたいという思いは消えず、最高位戦に再び入会する。現在では豊橋を拠点に東京、大阪など各地を飛び回る生活を送っている。

鈴木優の打ち方や雀風

鈴木が見せる麻雀の魅力といえば、自著のタイトルにもあるように「見抜く力がヤバい」ことだ。麻雀店を経営し、あらゆるタイプの打ち手の対局を見てきた鈴木だからこそ、読みの精度が極まっていることもうなずける。鈴木は、対局者の所作や間合いも含め、あらゆるところに神経を張り巡らせている。繊細な読みで放銃を回避するだけでなく、ギリギリのラインを攻めていき、最終的にアガリをつかみ取るのが鈴木の麻雀の真骨頂といえる。

鈴木優の対局時の様子

第46期最高位決定戦 第4節14回戦 2021/11.3

第46期最高位決定戦のハイライトと言って間違いないのがこの対局。東1局1本場、鈴木の配牌には[東][南][西][北]が1枚ずつ。[南][西][北]を重ねるものの、河には既に[東][南][西]が1枚ずつ。小四喜も見えるとはいえ、七対子狙いが妥当という流れだった。しかし、鈴木は[西]をポンしてホンイツと小四喜の両構え。[東]が2枚切れとなったが最後の[東]をツモって望みをつなぐと、[南]をポンしてテンパイ。直後に醍醐大プロがノータイムで放った[北]でロン。大舞台での劇的な役満達成となった。

麻雀最強戦2018 男子プレミアトーナメント予選 2018/6.17

東2局1本場の5巡目、新谷翔平プロが絶好の[二][五][八]待ちで先制リーチ。手牌に[四][七][八]を抱えていた鈴木は、まず[四]を押していった。その後に掴んだ[五]も押すかと思いきや、これをビタ止め。見事な回し打ちを見せてアタリ牌の[五]を重ねて雀頭に。テンパイするやいなや追っかけリーチで果敢に攻め、先制リーチの新谷からの直撃を決めた。冴えわたる鈴木の読みに対して隣の控室からは拍手が起こり、解説陣も「これはすごい」と連呼するほどのナイスプレーだった。

最高位戦A1リーグ 第5節b卓4回戦 2021/5.26

A1リーグ初挑戦の鈴木だったが第4節までのマイナスは160ポイントを超え、A1リーグの洗礼を浴びる形となっていた。この局では、序盤で自風の[北]が暗刻に。10巡目でカン[⑦]を引き入れてテンパイするが、[六][九]待ちとはせず、[七]単騎待ちでリーチ。[九]が4枚とも場に出ていたとはいえ、[七]待ちでの即リーチに驚きの声が上がったが、これを一発でツモ。この節から始まった鈴木プロの快進撃を象徴するような見事なアガリとなった。

SNSでの評価・評判

甘いマスクに、謙虚な言動。団体を背負う立場になってもその姿勢は変わらない。そんな鈴木のことを応援する声はSNSにおいても増え続けている。

「オカあり赤あり麻雀得意です」という新最高位のコメント。Mリーグという名前を出さない独特の表現に喝采の声が上がった。

イケメン雀士によるイケてる麻雀に、心をわしづかみにされるファンも多いようだ。

ともに団体のトップタイトルホルダーとなった鈴木と佐々木寿人プロ(連盟・KONAMI麻雀格闘倶楽部)が、麻雀最強戦の舞台で再び相まみえるのを楽しみにしているというツイートも。

鈴木優プロのおすすめの動画

自ら決めた最高位

第46期最高位決定戦の最終節、最終20回戦のオーラス。歓喜の瞬間が近づいていた鈴木は、自ら勝負を決めにいった。親の醍醐プロへの放銃だけは避けたい状況で、自信のある待ちで手を仕上げてリーチを敢行。攻め抜くしかない醍醐から狙い通りアタリ牌を討ち取り、初挑戦にして初のタイトル獲得となった。攻めの姿勢が光る、鈴木のこれまでの戦いぶりを象徴するような一局となった。

経営する麻雀店に行ってみた

鈴木が最高位戦A1リーグに昇級したことを記念して開かれた麻雀大会に行ってみたという動画。会場は愛知県豊橋市、鈴木が経営する「ばとるふぃ〜るど」で、司会進行は鈴木自身が務めた。動画には店舗周辺の雰囲気や店内の様子、そして鈴木本人のインタビューも収録されている。鈴木がプロ活動を行いながら、どのように店を切り盛りしているかを垣間見ることのできる動画だ。

鈴木優のニュース・こぼれ話

念願のICOCAデビュー

最高位に輝き、注目を増している鈴木のTwitterに気になる投稿が見られた。JR西日本が発行するICカードが写った画像が貼られている投稿だ。画像のICカードは佐藤崇プロからプレゼントされたようで、「これで、いちいち切符を買うときに券売機に並ばなくてよくなった〜」との鈴木のコメントが。対局のために関東、関西と忙しく往来する鈴木にとってはこの上なく嬉しいICOCAデビューかもしれない。

駆け出しだった魚谷侑未が弟子入り

女流屈指の実力を誇る魚谷侑未(連盟・セガサミーフェニックス)は駆け出しのころ、鈴木に弟子入りしていた。鈴木の店で週6ペースで働き、鈴木が卓に入るとメモを取りながらその対局を見学していたという。そんな魚谷の麻雀に対する真摯な姿勢に鈴木も刺激を受けて、最高位戦への復帰の決意を固めていったという。

その様子は近代麻雀に掲載されている漫画「泣き虫マーメイド【魚谷侑未物語】」に掲載されている。

▼原作 須田良規 漫画 三尾じゅん太

読みの極意が詰まった麻雀本

鈴木が出版している麻雀本は、牌効率や確率論からアプローチする「戦術本」ではない。対戦相手の仕草から対局者の心理を読み解き、待ちを見極めることに重きを置いて書かれた書籍となっている。鈴木の読みの極意が詰まった一冊で、「あまりないタイプの本だから新鮮」「読み物として秀逸」と、読者からの評価も高い。

2022年7月11日、ドラフト会議でU-NEXT Piratesから指名

最高位を獲得したことにより、指名有力候補となった鈴木優。7月11日のMリーグ2022-23ドラフト会議でU-NEXT Piratesから指名を受けた。

U-NEXT Pirates監督木下尚さんは「Piratesに足りない点をどう補っていくか、ということを考えた時に、どうしてもトップ率が低いことに悩まされることが多かった。鈴木優選手は非常に攻撃力が高く読みで踏み込んでいく選手でトップを取りきる力がある選手。確実にPiratesの力になってくれると思い指名しました。」と指名の理由を語った。

この先Mリーガーとして鈴木優はどのような活躍を見せていくのか。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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