敵の待ちを読む7大法則
4 空切りは意識してないとできない選択なので、トイツを切って牌がかぶった時に空切りを徹底できている人はそれほど多くないかもしれません(私もよくそのままツモ切りしてしまいます)。
普段は空切りしている人でもうっかりツモ切りしてしまうことは結構ありそうなので、かえって安全と判断するためには他家の動向をよく見ておかないと難しそうです。また、空切りするかどうかを選ぶ立場の場合も、空切りでかえって読まれやすくならないかに注意したいところです。
トイツ落としの間に字牌を挟んだら、2枚目の牌は面子候補の一部である可能性は高いと言えますが、本書に取り上げられている河作りのためにあえて残すケース、単に何となく手出しするのが面倒で残っていたケース以外にも、手変わりをみて浮かせ打ちをしていたケースもあります。例外がどの程度あるかについては、河と他家の打ち筋を踏まえたうえでその都度判断する必要があります。
5 手出しで面子候補を落とすということは、残りの面子候補はその候補より価値が高いということ。ドラのカンチャンが通常のカンチャンより先に切られた場合、その部分が二度受けだったということだから、ドラ受けがあるリャンメン待ちが残っているということは今まで意識していませんでした。
ただ、155pの文中の牌姿については、面子候補オーバーに受ける打がよさそうです。ツモはもちろん、ツモでもカンが残るドラ無し1シャンテンよりは、を落としてドラ受けが残る1シャンテンの方が有利とみます。
6 面子手なら序盤に切られた牌の外側の方が安全になるという理屈から、面子手と並行して狙った国士の場合は序盤に切られた牌の方が逆に危険になるということになります。出現頻度自体は低いですが、アガれば役満の国士ですから、4枚目のヤオチュウ牌がどこにあるかが読めないかを確認したいですね。
7 赤5と赤でない5を盲牌で区別できる打ち手も中にはいるそうです。盲牌の感触こそリアル麻雀の醍醐味というのも分からなくはないですが、他家に読まれることを考えれば、よっぽど完璧に出来ない限りは、一回ずつ目で確認したうえで牌を切るようにした方が無難と言えます。
本書のレビューはここまでです。次回は間が空くかもしれませんが、『手作りと押し引きの鉄戦術』のレビューを予定しています。