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ネマタの戦術本レビュー第276回「1秒で見抜くヤバい麻雀心理術 著:鈴木優 その3」

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敵の手役を見抜く6大法則

4 鳴き手がタンヤオであれば、ヤオチュウ牌は全て通りますが、そうでなければ通るとは限らず押し引き判断自体が変わってくるので、「鳴いた牌だけ見るとタンヤオだが、河を見ればタンヤオとは考えにくい」ケースを見落とさないことは読みのうえで結構重要です。面子を内側にスライドできる牌があると、があることもあり無意識のうちにスライドさせがちですが、からかのような選択は非常に頻度が高いため、1回1回は結果に差がつくことは少なくても長期で見れば確実に差がつくところなので押さえておきたいところです。

5 ホンイツは安い可能性もありますがチンイツは満貫以上なので、これも押し引き判断への影響が大きいです。私もチンイツの時は比較的安全な牌を残しがちですが、客風から切って役牌を抱えてもそれほどリスクが大きくなるわけではなく、チンイツなら少しでも他家に警戒されないに越したことはないので、チンイツの場合も客風から切った方がいいかもしれませんね。

6 どのような場合にツモ切りリーチをしがちかは打ち手によって結構分かれます。悪形テンパイでも基本は即リーチ、手変わりを目指すなら基本はテンパイ外しというセオリーが浸透していない場所で打つ場合は、役無しダマから当たり牌が切られた後でツモ切りリーチというあまり得策とは言えない選択もまずまず見受けられます。

 逆に、この手のセオリーが身に付いていて、ツモ切りリーチ自体あまり打たないタイプの打ち手のツモ切りリーチは、ダマのままアガってもそれほど損にならない、つまりダマでも高打点の手である可能性が高いので特に注意が必要です。私自身、ツモ切りリーチを本書の1〜5のいずれの理由でも打つことがありますが、大抵はダマでも元々高打点の手です。

 リーチ者の現物で待っている可能性に気付くことも、押し引き判断に大きく影響するので重要です。現物待ちの場合、安牌は手出しして降りたように見せた方がよいことは言えますが、安牌手出しの後で更に危険牌をツモ切るようなら、次の安牌は手出しできても手出しを入れるとかえって警戒されるとみてツモ切りがよいかもしれません。

 現物待ちが読まれやすいツモ切りリーチはNGとありますが、ダマのまま押し続けても切る牌の危険度によっては現物待ちを読まれやすいもの。空切りリーチが可能ならそうするに越したことは無いのは確かですが、いずれにせよリーチ者以外の他家から当分出ることはないと判断した場合は、打点上乗せのためにツモ切りリーチを打つのは悪くないとみます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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