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ネマタの天鳳日記 第207回

ネマタの天鳳日記 第207回

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 前回の続き。5局連続アガリでダントツになりましたが、そこから上家に跳満をツモられて逆転されてしまいました。ラス前に再逆転を狙いたいところで好配牌が入ります。4巡目にしてペンチャンを残せば1シャンテンの牌姿になりますが、ここから、「共通の受け」であるを引いた場合、ペンのリーチドラ1テンパイになるより、のようなくっつき1シャンテンの方が優秀。が1枚切れでなくてもここはペンチャンを外します。

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 首尾よくドラを引いて完全1シャンテンになったところでトップ目からリーチ。放銃してもほぼ2着、放銃しなくても西家からアガられたらトビ終了で2着確定になる場合もあるので、1シャンテンとはいえギリギリまで押すべき局面といえます。

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 そういうわけで当分押すつもりでいたところに下家からもリーチ。

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 同巡に北家からもリーチ。

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 そして3軒リーチが入ったところで何とこちらもテンパイ。3軒リーチはレアケースということもあって、「現麻本」でも押し引き判断を取り上げていませんでした。

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 今回は東家以外には通っているのでテンパイには取るところ。問題は4人リーチで流局させるか、ダマで局を続行させるか。今回は自分のアガリだけではなく、西家北家が東家から出アガリやツモった場合も流局させた場合と比べてトップが取りやすくなるのでダマ続行がよいと判断しました。

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 西家から出たのでトビ終了。トップになることができました。実戦では戦術書であまり取り上げられない手牌、局面になることも珍しくありません。ただ打牌基準を覚えるだけでなく、何故その打牌が最善と言えるのか、実戦中にいかにして最善手を導くかを押さえたうえで対処できるようにしたいものです。

 

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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