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もっと勝つための現代麻雀技術論 第62回 「2シャンテン 面子候補十分②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第62回 「2シャンテン 面子候補十分②」

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 引き続き面子候補十分の2シャンテンからの面子候補固定、雀頭固定の問題。

 今回は手役絡みや、面子や他の面子候補と組み合わさった面子候補があるケースを考えます。 

 ドラ

 打

 単独トイツが無く、3枚からなる面子候補が全て悪形なので、面子候補固定より雀頭固定の方があがりやすくなる形。

 良形変化が残りやすいのは打ですが、打としてを引いても良形テンパイになるには先に悪形面子候補が面子になる必要があります。

 それなら低確率とはいえ123三色変化を残して打が有力とみます。

 受け入れ同士ならより「よい手」を優先するように、変化同士でもより強い変化を優先します。 

 ドラ

 打

 今度も雀頭固定の方があがりやすい形ですが、345三色があるので一見打としたくなります。

 しかし、345三色になるのは、

 「他に手が進む牌を引く前にを引き、なおかつを引いて更に高めであがった場合。」

 単なる高め条件ではなく、先に4pを引いた時にしかならないので、実は前の手牌が123三色になるよりよっぽど可能性が低いのですね。

 よってこの場合は打

 第18回でも申しましたが、「高打点の受け優先」といっても、特定の牌を先に引いた時にしか手役がつかない場合は例外的に狙わないことが多いです。 

 ドラ

 打

 面子手2シャンテンに加えチートイツ2シャンテンでもありますが、ピンズのリャンカンが面子になれば完全1シャンテン。

 良形×2以上の1シャンテン>チートイツ1シャンテンですから、より「よい手」優先で打(打より赤5受けが残りやすい)とします。

 なら両天秤に受ける打(打よりを引いた時の形で勝る)とします。

 

 ドラ

 打

 マンズもピンズも、第18回で取り上げたような、固定すると受け入れが特に狭くなりやすい形。

 チートイツ2シャンテンでもあり、良形×2以上の1シャンテンにはならない形なのでトイツも残す。

 よってソーズのリャンカンを落とします。345三色があるので打です。 

 ドラ

 打

 マンズのリャンカンが面子になれば完全1シャンテン。

 ソーズを固定するとピンズを固定した場合より面子手の受け入れは狭くなる。

 暗刻なので刻子手までみる打、チートイツとの両天秤に受ける打もありますが、チートイツや刻子手の受けを残しても、「メンゼンで満貫クラスの良形テンパイ」よりよいテンパイ形にはならないので、この場合も基本的に打が有力です。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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