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もっと勝つための現代麻雀技術論 第61回 「2シャンテン 面子候補十分」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第61回 「2シャンテン 面子候補十分」

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 第51~59回までが講座14の補足でした。今回からは講座15の補足です。

 まずは、1枚切って浮き牌の無い面子候補十分の2シャンテンに受けられる場合の打牌選択について考えます。

  実は、第16~19回でも同様の打牌選択について考えました。

 今回はそれが1シャンテンから2シャンテンに変わっただけです。

 その時も申しましたように、「面子候補としてのトイツ」と、「雀頭候補としてのトイツ」とを区別することが大事です。

 

 ドラ

 雀頭候補として北の単独トイツがあるので面子候補固定同士の比較。

 面子候補固定なら、固定した面子候補がより「よい形」になるように受けます。

 第56回より、悪形面子候補同士なら、46>24>3組あるときのトイツなので打とします。

 

  ドラ

  になるとチートイツ2シャンテンにもなります。

 それなら手が進んだ時に、チートイツ1シャンテン>役無し悪形×2の1シャンテンなのでチートイツも残します。

 受けは残すとして打か打ですが、トイツの出来やすさに差がなければ良形変化が残りやすい打でしょうか。

 この手のチートイツとの両天秤は気付きにくいので意識しておきたいですね

 

 ドラ

 打

  単独のトイツが無い、面子+2枚からなる面子候補+3枚からなる面子候補×3のケースを考えます。

 上の手牌は3枚からなる面子候補がいずれも悪形の場合。

 「単独のトイツが無い場合は、3枚からなる面子候補をトイツに決めるのは雀頭固定。

 雀頭固定は面子候補固定より、余り牌が出ない形になりやすい」と第16回で申しました。

 今回も目先の受け入れでは3トイツをほぐす方が広いですが、「雀頭固定」の方が1シャンテンになった場合に余り牌が出ない形になりやすく受け入れが広くなります。

  第17回で申しましたように、カンチャン>3組あるトイツになるのは「トイツを面子候補としてみる」「メンゼンで進める」「七対子や刻子手がない」が同時に成り立つ場合。

 鳴き手や七対子がある場合はなおのこと、面子候補固定より雀頭固定の方が有利になりやすいです。

 

  ドラ

 打

  鳴き手でなく七対子や刻子手もないうえに、打と良形固定する方が雀頭固定した場合より、余り牌は出やすいですが、良形×2の2面子形1シャンテンになる受け入れでは勝ります。

 これならよりよい手を優先するという意味でも打がいいですね。

  面子候補固定と雀頭固定の比較も意見が分かれることが多く優劣が微妙な問題も多いです。

 これまで何度も申してきましたように、細かい形を暗記するよりは、

 「アガリ率では大差ないので高打点になる受けを優先」

 「場況からテンパイした時にあがりやすい待ちを残す」といった判断の方が大事ですね。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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