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もっと勝つための現代麻雀技術論 第112回 「面子候補不足、ヘッドレスの鳴き判断②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第112回 「面子候補不足、ヘッドレスの鳴き判断②」

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 面子候補不足の場合の鳴き判断を考えます。

  ドラ 出る

 前回、面子候補十分の1シャンテンの場合は、既に鳴いていて鳴いても打点が変わらない場合は、良形から鳴いて悪形テンパイになる場合でも基本は鳴きでした。では面子候補不足の場合(くっつき1シャンテン)はどうでしょうか。上の手牌はを鳴けばカンのテンパイに取れますが、スルーした場合、ツモ(またはチー)で良形テンパイになります。は鳴きでもいいので、良形テンパイになる受け入れが5×2+1で実質11種相当です。

 第4回で、中盤で手変わり8種を手変わり待ちの目安としました。厳密には8種でも良形変化だけなら手変わりを待てるか微妙(大抵の場合、良形変化に加えて打点が上がる手変わりもあるので、8種程度あれば手変わりを待つ方がよいことが多い)ですが、スルーすれば1回多くツモることができることも考慮すれば、良形になる受け入れ8種というのが中盤で悪形テンパイにとれる牌をスルーする基準と言えそうです。

  つまり、上の手牌から鳴くのは

 はチー)は中盤過ぎくらいから鳴き。テンパイ料もあるので、一応流局間際ならのポンもします。

 

  ドラ 出る

  今度は良形テンパイになる受け入れはツモ、チーの6種。6種なら基本的にテンパイにとります。テンパイにとった後に良形になる変化もありますね。

 

   ドラ 出る

  このような手牌でを鳴くことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、これも同じように判断すればよいです。

 スルーして良形、またはトイトイ(打点1.5倍)になる変化はツモ、ポン。は合わせて1種相当、ポンは全員からできるので4倍相当としても精々7種相当。

 テンパイにとった後の良形変化も残るので、もチーしてテンパイ取りでよいではないでしょうか。これがなら、ツモ、ポン、チーでよりよい手になるので巡目が深くなければスルーというところでしょうか。

 

   ドラ 出る

 今度はトイトイがつく受け入れで打点4倍になります。打点4倍となると受け入れ枚数自体は少なくても相当強いので今度は明確にスルーがいいですね。

 テンパイだから鳴く、形が悪いから鳴かないではなく、あくまで「鳴いた場合と、鳴かなかった場合の比較」であることを忘れないようにしたいですね。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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