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永世女流雀王、EARTH JETS・逢川恵夢「対局前日には納豆ごはんを食べています」Mリーガー列伝(53)

永世女流雀王、EARTH JETS・逢川恵夢「対局前日には納豆ごはんを食べています」Mリーガー列伝(53)

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 日本プロ麻雀協会・女流プロの頂点である女流雀王を5回獲得し、永世女流雀王の称号を持つ逢川惠夢。Mリーグ2025-26シーズンから加盟したアース製薬率いる新チーム『EARTH JETS』からドラフト指名されたその素顔に迫るーー

小中高で熱中していたことは?

 逢川はふたり兄弟の長女として、大阪府豊中市で誕生した。「小学校の頃からぷよぷよとかパズルゲームが好きでした。漫画もよく読んでいて、とくに好きだったのは囲碁ブームを牽引した漫画『ヒカルの碁』です」
 中学時代は帰宅部の自称部長、高校時代は演劇部に所属していた。「中学の頃はカラオケにハマっていました。友達の家がカラオケ居酒屋だったので、開店前に椎名林檎や宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、鬼束ちひろなど、当時流行っていた曲をよく歌っていました。高校では演劇部に入りながらスーパーのレジ打ちアルバイトもやってました」

幼少期はおばあちゃん子として育ったという。「Mリーグで初トップ取った時は、おばあちゃんに伝えました」©︎熱闘!Mリーグ

麻雀を始めたのはいつ頃?

 「高校卒業後、たまたまアルバイト情報誌に麻雀店が出ていたんです。麻雀自体は幼少期に家族が楽しそうにやっていたところを見ていた記憶があったのですぐに応募しました。ルールも役もままならない初心者だったんですが、手つきがおぼつかないと、それだけで下手に見えるからと、牌の切り方などもお店で教えてもらいました」

プロ入りのきっかけは?

 2011年、23歳の時に日本プロ麻雀協会にプロ入りした。「働いていた麻雀店にいた日本プロ麻雀協会の先輩プロたちから、プロに向いていると言われたことがきっかけです。先輩から勧められた『科学する麻雀』というデータ分析本を面白く読んでいたからなのかもしれませんが、すぐにその気になっちゃいましたね」

異名『黒髪のイシュタル』は〝古代メソポタミアの愛と美の女神〟を由来とする。「髪の毛にとっては摩擦が命取りなんで、きちんと乾かしてから就寝しています」

プロ入りされた時の目標は?

 プロ入りした同年、第10期新人王に輝いた。「とにかく強くなりたい一心で、女流の頂点に立ちたいと思ってプロ入りしました。プロ入り1年目は意識していませんでしたが、プロ入り7年目に女流雀王を初めて獲得した時から、対局映像を見てくれる人に麻雀の内容を見てもらうためには、まずはきちんとした所作も大事だなと、もともと猫背だったんですが対局姿勢も意識するようになりました」

プロデビュー1年目に「第10期新人王」を獲得 ©︎日本プロ麻雀協会

憧れていたプロは?

 「最高位戦日本プロ麻雀協会で初代女流最高位の渡辺洋香さんです。プロ入り前だった頃、洋香さんが大阪にゲストで来られた時に紹介してもらって、一度お会いさせてもらったんです。なんて美しい方なんだと思いましたね。麻雀プロとしてのファンとの接し方なども丁寧で、本当に素敵で憧れの存在です」

プロ入り7年目、日本プロ麻雀協会・女流リーグの頂点である「第17期 女流雀王」を初めて獲得 ©︎日本プロ麻雀協会

Mリーグをどう見ていましたか?

 目標としていた女流雀王を初めて獲得した2018年は、Mリーグが創設された年でもあった。「私がプロ入りした頃は、Mリーグのような夢の舞台ができる世界になるとは思ってもいなかったし、その舞台に自分が立てるとも思っていませんでした。女流雀王を連覇した頃からMリーグを意識し始めたんですが、今はすごい世界に来てしまったなと思っています。ただ何者でもなかった自分が何者かになれたのかなと思えたので、応援してくれるファンの人に喜んでもらえるような麻雀を打っていこうと思っています」

Mリーグデビュー戦に臨んだ時の心境は?

 デビュー戦の対局相手は多井隆晴渋谷ABEMAS)、瀬戸熊直樹(TEAM雷電)、永井孝典(EX風林火山)。逢川は2着フィニッシュだった。「もともと守備意識が高くて、リーチに対してもオリがちだったんですが、Mリーグでは普段の女流リーグとは少しバランスを変えて、全局参加型で押し重視で臨んでいます。実際初戦では、1万2000点、5800点と立て続けに放銃したところからの、その後も弱気にならずに戦えたので、イメージ通りに打てた実感はありました。消極的になりすぎるとツイている時でも最低限のポイントしか持つことが出来ないので、これからも勝てる時にたくさん勝って、負ける時にたくさん負けるリスクも背負って打っていくつもりです」

「勝っても負けても、反省点は常に必ずありますね」©︎ABEMA

対局前のルーティンは?

 「大事な対局の前日には納豆ごはんを食べています。健康にいいし、お腹もいっぱいになりすぎないんですよね」

チーム戦をどう捉えていますか?

 チームは石井一馬選手、三浦智博選手、HIRO柴田選手、そしてアース製薬の川村芳範さんが監督を勤めている。「チームメイトがみんなやさしくて、乗るかそるかの選択の時でも自由に打っていいよと許してくれることに感謝しています。何より監督が『4人を指名したのは強いからで、麻雀の打ち方に関しては自分が口を出すことではない』と私たちを信じてくれていることは心の支えになっています」

川村芳範監督(右)とチーム控室にて。「監督は私たちが戦いやすいよういつもすごく良くしてくださって、第2のパパみたいな感じです(笑)」

デビュー戦では、これまで非公開としていた年齢も公表されました

 プロデビュー以降、年齢を非公表としていたが、Mリーグデビュー戦の折に公表して話題になった。「公表するにはめちゃくちゃいい機会だと思ったんですよね。公表したからといってファンやめますという人もいなかった(笑)。むしろ年齢が近くて嬉しいという人もいて、公表してよかったなと思っています。しかもチームメイトの石井さんと三浦さんからは、年上だと思われていたらしく、三浦さんは同い年で一馬さんのひとつ下なんですけど、私のことを年上だと思っていたとはどういうことだよ、許せねえ!なんて話をしましたね(笑)」

EARTH JETSメンバーが一堂に会したキックオフイベントにて。左から石井一馬、三浦智博、川村芳範監督、逢川、HIRO柴田

逢川選手にとって麻雀とは?

 「麻雀とは人生そのものです。麻雀と出会えなかったら、どうなっていたんでしょうねというくらい、人生がガラッと変わった無くてはならない存在です。高校卒業後、麻雀店で働くきっかけになったアルバイト情報誌を見て本当によかったなと。麻雀の無い生活なんて想像できないぐらい切り離せない存在ですね」

◆取材構成:福山純生(雀聖アワー)

逢川恵夢(あいかわ・めぐむ)プロフィール

1987年8月28日、大阪府生まれ。A型。日本プロ麻雀協会、EARTH JETS所属。主な獲得タイトルは第10期新人王、永世女流雀王(通算5期)、四神降臨女流王座2019・2020・2022他。好きな役はリーチ、一発、ツモ。趣味はポーカー。勝負めしは納豆ごはん。異名は黒髪のイシュタル

▼Youtube「逢川恵夢のガオーちゃんねる」

逢川恵夢 年表
年齢 主な出来事
1987 0歳 2人姉弟の長女として誕生
1993 6歳 小学校時代は一輪車・竹馬倶楽部所属
1999 13歳 中学校では帰宅部部長
2002 16歳 高校では演劇部所属
2009 21歳 麻雀店でアルバイトを始める
2011 23歳 日本プロ麻雀協会にプロ入り、第10期新人王戦優勝
2015 28歳 第5回チャンピオンロード 雀王シリーズ優勝
2018 31歳 第17期女流雀王
2019 32歳 第18期女流雀王
四神降臨女流王座決定戦 優勝
麻雀最強戦「サイバーエージェント杯 女流プロ代表決定戦」優勝
第9回 NPMウェスタン・カップ優勝
2021 34歳 第20期女流雀王
2023 36歳 第22期女流雀王
2025 38歳 第23期女流雀王
EARTH JETSからドラフト指名を受ける

 

 

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