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第259回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

第259回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

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ネマタの雀魂日記とは
  • 『ネマタの雀魂日記』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによるネット麻雀「雀魂」で魂天位を目指すコラムです。
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 前回の続き。既に報告の通り雀愉位に昇格することが出来ましたが、昇格を決めた局ですらミスが多く反省点ばかりの半荘でした。

雀魂牌譜

東1局

[④]があるとついスジの[①]を切りたくなります。役牌は重ねてポンすることもできるので[①]切りが大きく損ということもないと思いますが、三麻では「ホンイツや役満以外では第一打は字牌を切れ」くらいに思っていた方がいいかもしれません。今回は[②][④]引きでメンツを完成させつつ受け入れが広くなるので、単に[①][④]とある場合よりは残す価値があります。

ご覧の通り[①]を残していればここで聴牌。

結果的には東家から7700出アガリ。前図の時点で聴牌していれば対門が降りてこのアガリになっていませんが、[⑨]で18000放銃になっていた可能性もあるのですから、やはり早い段階で聴牌が取れるに越したことはありません。

[九][1]シャンポンとカンチャン[8]。基本は前者が和了しやすいのですが、対門の第一打が打[3]。①ピンズ一色手狙い②七対子、対々狙い③国士狙い④配牌に浮いたヤオチュウ牌の無い和了に近い手 が考えられますが、②③④のケースは[九]が対子で固められている可能性も少なくありません。①のケースもどちらも使われておらず、枚数では[8]が多い。よって今回は打[1]としました。

リャンメン変化3種程度では手変わりを待つには少ない。元の待ちも悪くないので即リーチ。

親に交わされてしまいましたが次のツモは[8]。対門はチートイツ狙いで[九]が対子でした。

東2局

スルーして門前で高打点を狙う手もありますが、ラス目に[北]を2枚抜かれているので和了率優先。ポンして聴牌取らずの打[②]としましたが、[⑤][3]より[④][⑥]の方が多いのですから聴牌を外すなら打[①]。ソーズの形が[2][3][4][5]の形と混同した故のミス。そもそも聴牌に取ってもそれぞれのピンズ変化が残り。ソーズ変化4種を失う代わりに[③]で和了できる(相手から出てもよいので手変わり3種相当で、リャンメン聴牌より和了そのものの方がずっと価値が高い)のですから、打[3]で聴牌を取るべきでした。

和了逃したうえに対門からリーチ。嫌な予感しかしませんが、上家も[北]2枚の対門よりはこちらに和了された方がよいので差し込み気味に打[③]。対門の次のツモは[⑨]。上家のファインプレーに救われました。

東3局

三麻は一色手が出来やすいように見えて、ドラで勝手に高くなるうえに相手の手も高くなりやすいの無理に狙わないのが原則。しかしこうなればどちらも悪形残り1シャンテンなのは同じ。対門にドラ[⑧]で放銃するリスクもあれば、跳満〜倍満の手を三倍満〜役満にするメリットも十分にあるとみてソーズカンチャン落とし。

対門から[⑧]が出たので勢い余ってポン。しかし聴牌に取る打[④]では残り1枚のカン[⑧]。流石に聴牌に取る手はないので打[⑨]としますが、鳴かなかった場合と比べて[⑨]ツモで[⑦]待ち聴牌にならず、打点も上がっていません。1回のツモを放棄したうえに余り牌で対門に振り込むリスクを上げる打牌。疑問手と言わざるを得ません。

対門から[②]が出たのでポン打[⑦][③][④][⑤]待ち。トイトイがつけば数え役満。もし[⑧]を鳴いていなければ倍満止まり。皮肉にも[⑧]ポンが活きる展開になりました。

本大会だけで役満和了ってトップでなかった半荘が3回もありましたが、今回は親なのが大きく次局以降は事実上のウイニングラン。

 1週間で三麻178戦。ガチ勢に言わせれば鬼打ちでもなんでもない対局数ですが、私の麻雀歴で一番麻雀に集中した1週間となりました。いつでもどこでも誰でも最後まで打てる大会形式。本当に楽しかったですね。本企画の主催者及び、参加者の皆様に改めて感謝の意を表します。

雀魂 について


オンラインで全国のプレイヤーとリアルタイムに対戦できる麻雀ゲームです。
全世界のプレイヤーと対戦を行うことができる「段位戦」、チャットを送れる友人と好きなルールで対戦できる「友人戦」、プレイヤー同士で開催/参加できる「大会戦」など様々な対戦スタイルにより、麻雀の初心者から上級者まで幅広くお楽しみいただけます。

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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