ネマタの麻雀講座 第17回 「リーチ判断 その3」

 リーチすることで打点が2倍になるような手の場合は、リーチした方がダマにするよりはっきり有利であることは前回お話しました。では、リーチしても打点が2倍にならないケース。具体的にはダマでも40符3翻以上ある時はどうでしょうか。

 麻雀の得点計算は高打点の手になればなるほど、打点の伸びが悪くなります。30符3翻以下の領域では、1翻アップすることで打点が約2倍になりましたが、4翻手の満貫は1翻アップしても満貫のまま、2翻アップしてようやく跳満。
 第12回で取り上げましたが、ダマで4翻手の子の満貫(8000点)をリーチして、あがった場合の平均打点は約10800点。約1.35倍です。このことから、ダマでも満貫あるならダマというのが一つのセオリーとされてきました。

 しかし、リーチしてもアガリ率が案外落ちないことはこれまで示してきた通りです。9巡目の先制リャンメンリーチのアガリ率が約60%、ダマは約70%、リーチに他家が完全に降りる場合のアガリ率が約50%。
 ここで、ダマ4翻手のリャンメンテンパイをリーチした時の期待値の目安として、(アガリ率)×(打点)の値を計算してみます。リーチに他家が完全に降りる場合は、アガった時は必ずツモの1翻がついて跳満以上になるので、打点は12000点とします。

ダマ:0.7×8000=5600
リーチ:0.6×10800=6480
リーチ(他家降りる):0.5×12000=6000

 何と、リーチに対して他家がある程度押す場合も、完全に降りる場合も、リーチに分があるという結果になりました。自分がアガらなかった場合の結果は考慮していないので、あくまでこの値は目安ですが、仮にリーチに対して他家が完全に降りるなら他家がアガることはないので、放銃やツモられによる失点も無くなることになります。

 リーチをすることで確かにアガリ率はダマにした場合より落ちますが、打点が上がるだけでなく、他家のアガリ率が落ちるというメリットもあります。一般的には牽制、押さえつけとも呼ばれます。テンパイを他家に教えることにより出アガリが期待できなくなると言っても、待ちまで特定されるわけではないのですから、必ずしもデメリットばかりというわけではありません。

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