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ネマタの戦術本レビュー第928回「『麻雀の正解』編 著:福地誠」編

ネマタの戦術本レビュー第928回「『麻雀の正解』編 著:福地誠」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏の回答+補足説明になります。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

1 リーチ 言わずもがな

2 リーチ ただし愚形のみ手なので、ツモの前に37の浮き牌を引いたら落とします。

3 リーチ 平和がつくので ノベタンよりは枚数の多いエントツの方がアガリやすいです。

4 リーチ 1翻差なら良形で立直 が赤でなく表ドラの場合はドラ単騎でリーチしそうになりますが、ドラ待ちのアガリにくさを考慮すると微妙。トップ目で局消化重視ならドラ切りリーチというように点数状況で使い分けるのがよさそうです。

5  ツモなら使えるドラなので基本的に安牌より残します。手変わりしないと使えない浮き牌と安牌の比較なら、「他家のリーチが入った場合にすぐに降りる手を、押すに見合う手にする変化が狙える牌」については残します。

6  既にドラドラあるので打点的メリットが大きくない。良形変化をみるよりは受け入れ最大にとる。赤がなければ打点的メリットも大きく、ツモ1シャンテンはドラ1愚形テンパイに劣らないので、巡目が深くないなら打のシャンテン戻しにします。

7  高め一通より確定ドラ1。ドラが出ていく受けに対して、ツモに加えツモも打点的手変わりになるので完全1シャンテンより変化を重視します。

8  二度受けとはいえリャンメンはリャンメン。愚形複合ターツよりは残します。あくまでターツオーバーの場合は、「手牌の中で最も弱いターツ」を落とすのであり、余剰牌が無くなるように打つのが正解になるとは限りません。

9 「仕掛けがきく」というよりは高打点の受け優先。仕掛けがきくのも勿論メリットですが、それを理由とすると、メンゼンのより強い受け入れを減らしてまで、仕掛けという、「打点が下がる受け入れ」重視という誤解を生みがちです。

10  受け入れが大差でこれでも三色が残るので迷いません。

11 リーチ 言わずもがな

12 チー打 鳴くとを刻子にする必要があるので、シャンテンが変わらない手役不確定の鳴きに相当。鳴いてもそれほどアガリ易いわけではないですが、鳴いて3翻あるのでメンゼンを崩すことや鳴いて手を狭めるデメリットも小さいので鳴きます。

13 ポン打 チートイ2シャンテンでもあるのでこれもシャンテン変わらずの仕掛けですが、鳴いた方が良形テンパイにもなりやすくなるので鳴きます。

14 チーがあまり残ってないならチー) 巡目が深いならスルーしてもドラの出はそれほど期待できないので、鳴いても打点十分でシャンテンが進む以上鳴きます。

15 スルー 鳴くと2副露目で愚形×2の安手1シャンテンになりやすくい、1手進んでから仕掛ければ2副露目でテンパイするので、他家リーチに対して押すのも損だが降り切れないという手になりづらい。からでも鳴く方が早いですが、この手ならから鳴くようにしています。

16  ダブが雀頭ならも良形変化相当なのでシャンテン戻し。ツモが二度受けになるので、1枚のよりはツモを残します。

17  ツモの打点変化があるので受けより変化を重視します。(打ツモも打で受けが増えるので一応変化)

18  はくっつきでタンヤオ、良形変化がある強い浮き牌、ドラドラあるのでタンヤオがつく打点的メリットが小さいので1シャンテン維持の打も有力ですが、5巡目ならシャンテン戻しに分があるとみます。(7巡目程度から打

19  受け入れ枚数より良形になる受け入れの枚数重視が基本なのでヘッドレス形で愚形を落とせば良形確定なら愚形落としが基本です。ただし今回は打でツモの良形テンパイを逃すので、筒子がなら打がよくなるので注意が必要です。

20 ダマ チートイドラドラなら打点十分なのでタンヤオよりは端牌で待ちます。

21  なら打とします。

22  2シャンテンなら「安牌がないので真っ直ぐ」より安牌を増やすようにして降ります。端牌2種より真ん中トイツ切った方が数字的にマシということはありません。あくまで同程度の危険牌同士から安牌を水増しするように打つことに注意。

23 ポン からは終盤になってから鳴きます。

24  平場でも押します

25 34位とも差があまりなく誰に振ってもラス落ちがあるならダマ、そうでないなら立直します。

26  平場なら押しますが、少なくとも平場よりはだいぶ引き寄りの局面とみるので2件リーチには降ります。

27  西入があるとはいえ、放銃しなければトップ維持なら危険牌は押しません。

28 リーチ 1枚切れスジペンより単騎がややアガリやすく、ツモならテンパネ。単騎より強い手変わりはそれほど多くないので立直します。

29 リーチ 3枚切れ14巡目なので愚形に近いため打リーチよりは打ダマが有力そうですが、打リーチも同程度にアガリ率が見込めるので打点面で打リーチがやや有利と判断します。

30 リーチ 手変わりがあるとはいえそこまで強くなく、打点を上げるメリットは十分あるので追っかけます。結果的にはダマにしてメンツ振替えで放銃を回避していますが、流石に判断に影響するほどではないとみます。

31 通常リーチ オープンリーチをかける打点的メリットがあまりない。先制オープンリーチは相手を降ろす効果がないのでアガリ率はフリテンリーチ以下、フリテンリャンメンリーチはカンチャンリーチに若干劣る程度、1翻差なら愚形より良形に受けてリーチするので、リャンメンに関しては平場ならオープンの1翻よりアガリ率低下のデメリットが大きいと言えます。オープンリーチはよっぽどの状況でないとかけないとありますが、今回と異なり立直ドラ1のような1翻上乗せのメリットが大きいなら3メンチャン以上はリーチがよさそうですし、先行立直が入っていて、残り二人が完全に降りていると判断できるならオープンリーチがよくなります。

福地誠の『麻雀の正解』

よくある戦術の悩み、福地誠氏によるその回答の数々が掲載!

東1局に9巡目、鳴けば千点のポンテンはとるべきか?
役なしドラなしのペンチャン待ちはリーチか?
役ありカンチャン待ちはリーチか?
など、麻雀でよくある迷う局面に年間トータル5年間負けなしのリアル雀ゴロ・福地誠がデータをもとに回答します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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