- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
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第4章 序盤の方針
6.序盤におけるスリム化
①手役の価値が高い局面
ツモから受け入れを増やしつつ雀頭の一通までみてをツモ切りそうですが、アガリ率重視のこの局面において最も強い変化は役牌重なり。メンツ候補が足りているなら一定のアガリ率が見込める以上、強い変化にだけ絞った方がよいというところでしょうか。同様の手牌でフラットな点数状況なら果たして役牌から切るのか気になるところです。
②遠いノミ手は追わない
手牌を形で表すと「23311」の3シャンテン。浮き牌にくっつけば手が進む形で、以外の浮き牌は全て2翻以上の手役がつく浮き牌。ノミ手になるリャンメンができるより、役がつく悪形ターツやトイツが出来る受けの方が強いと考えられます。速度優先、打点優先というよりは、受け入れ同士、変化同士なら量より質を優先すると考えると判断がつきやすいです。
③明確に早い相手
序盤のメンゼン手が早いうえに高いと読める稀なケース。ロスが2枚だけ、ドラもタンヤオも1翻なのも先切りを有力にさせる要素。序盤で先手が取れそうな手牌だとついつい場を確認するのを怠りがちになりますが、特殊状況を見落とさないようにしたいものです。
④変化の見切り
直接の受け入れに差がつかないとはいえだいぶ違和感のある先切り。何回やってもを切りそうですが、説明を聞けば確かに頷けるところではあります。
リャンメン受け替えの可能性は安牌を残すかどうかで意識しておきたい要素。安易に安牌を抱えようとするとこの手の変化を見落としがちになります。それを踏まえたうえで、序盤からスリム化するかどうかの参考にしたいところです。
世界最強麻雀AI Suphxの衝撃
世界最強の麻雀AIを人間のトッププレイヤーが本格解説!
2019年6月、麻雀AIで初めて天鳳十段に到達し話題をさらった「Suphx」(スーパーフェニックス)。
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本書はその端緒となるもので、最強のAIである「Suphx」を人間界のトップといえる天鳳位を獲得したお知らせ氏が徹底的に解説するのものです。
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●目次
第1章 強くなること
第2章 スタンダードな押し引き
第3章 中盤のスリム化
第4章 序盤の方針
●著者プロフィール
1989年9月18日生まれ。
神奈川県横浜市出身。東京大学工学部卒。
第14代四麻天鳳位。
著書 「鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム」(マイナビ出版)
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