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ネマタの戦術本レビュー第1208回「『世界最強麻雀AI Suphxの衝撃』編 その26 著:お知らせ」

ネマタの戦術本レビュー第1208回「『世界最強麻雀AI Suphxの衝撃』編 その26 著:お知らせ」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第4章 序盤の方針

5.生牌役牌

①場1字牌との比較

『現代麻雀最新セオリー』によると、生牌と場1字牌では、10巡目あたりから場1字牌の方が重なりやすいとあります。これだけならアガリを狙ううえでは生牌残しと考えがちですが、本書で問題として取り上げられていた牌姿は、「字牌が重なればホンイツテンパイになる1シャンテン」。字牌を重ねるメリットが極めて高い手牌を想定していました。そのうえで、将来の放銃率を踏まえればもう少し早い段階から場1字牌残しが有利になる可能性について言及されていました。

今回の手牌は役牌重なりに頼らずともアガリを見込みやすく、役牌が重なって鳴いた場合は安手。攻撃面でも大差ないのであれば、守備面でこの段階から生牌から切るに越したことはないというところでしょうか。あえて枚数が少ない方を残すというのは意識してなければ出来ないので参考にしたいですね。

②弱フォロー牌・安牌との比較

既にメンツ候補が足りているので攻撃面で生牌字牌を残すメリットは低め。安牌を残すに越したことはなさそうです。

③強生牌字牌

今度は攻撃面ではドラ字牌を残すメリットが大きいので、個人的には何回やってもドラを残してしまいそうです。

しかしを残したところでが切り出されることになる牌が非常に多く、結局切るのであれば早い段階で切った方が守備面で有利。言われてみれば先切りも納得というところでしょうか。

④生牌字牌は安牌じゃない

生牌字牌でなかったらターツを落とすのか気になるところですが、何にせよ一色手順のように重ねる価値が特に高いというわけでもないなら、ターツを落としてまで生牌役牌を抱えることはないと言えそうです。

⑤重ねて仕掛けてのアガリをみるのか(1)

共通安牌になったは残すにしても一筋のアガリの可能性をみたくなりますが、Suphxはここでも生牌役牌を選択。誰かが重ねてから切って鳴かせてしまった方がリーチ者がツモる展開が減って失点を軽減できるとも考えられますが、意識的に重なりを狙うような手は鳴かれても安手であることは少ないというのも考慮されているのでしょうか。

⑥重ねて仕掛けてのアガリをみるのか(2)

打点的には役牌を重ねるメリットが高いですが、ここでもSuphxは生牌の役牌切り。アタマが無い形で2枚切れ字牌を持つのは受け入れを狭めていることになりますが、リャンメントイツをリャンメンに固定して安牌を残すのに比べればアガリ率の減少は微々たるもの。最近は三麻をプレイしているので、生牌役牌を真っ先に切る(四麻より危険牌になりやすく、役牌ポンに頼らずともメンゼンでテンパイしやすい)ことが増えましたが、四麻でも気持ち役牌の先切りを増やしてみるかもしれません。

⑦被り字牌

人間は過去の選択に囚われがちなので被った牌をそのままツモ切りそうですが、あくまで現状の局面における手牌評価で判断。ドラをツモった時の形の差についても、を引く前に手が進むことの方が圧倒的に多いので安牌残し優先というところでしょうか。今回の手順がSuphxと一致する打ち手がどの程度いるのか気になりますね。

世界最強麻雀AI Suphxの衝撃

世界最強の麻雀AIを人間のトッププレイヤーが本格解説!

2019年6月、麻雀AIで初めて天鳳十段に到達し話題をさらった「Suphx」(スーパーフェニックス)。

天下のMicrosoft社が麻雀という不完全情報ゲームに殴り込みをかけてきたのです。「Suphx」の強さはもはや人間のトップレベルに達しており、他のボードゲームがそうであるように、麻雀も「AIから学ぶ」時代に突入しつつあります。

本書はその端緒となるもので、最強のAIである「Suphx」を人間界のトップといえる天鳳位を獲得したお知らせ氏が徹底的に解説するのものです。

お知らせ氏の筆致は処女作である『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』で証明されたように緻密にして正確無比。「Suphx」の打牌を咀嚼し、人間の知として昇華する上でこれ以上の適任はいないでしょう。

ぜひ本書で「Suphx」の強さの秘密と、麻雀というゲームの深淵を味わってください。

●目次
第1章 強くなること
第2章 スタンダードな押し引き
第3章 中盤のスリム化
第4章 序盤の方針

●著者プロフィール
1989年9月18日生まれ。
神奈川県横浜市出身。東京大学工学部卒。
第14代四麻天鳳位。
著書 「鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム」(マイナビ出版)

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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