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ネマタの戦術本レビュー第1211回「『世界最強麻雀AI Suphxの衝撃』編 その29 著:お知らせ」

ネマタの戦術本レビュー第1211回「『世界最強麻雀AI Suphxの衝撃』編 その29 著:お知らせ」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第4章 序盤の方針

現物食い替え

天鳳は以前現物食い替えが認められていた時期がありました。世間の多数派に合わせるという理由で禁止になりましたが、食い替えを有りにすることで本書で取り上げられているようなテクニックが生まれます。個人的にも不要なルールの一つとみるので食い替え許容派です。

カンを廃止したいという意見も、天鳳制作者の角田氏から出ています。個人的には得点の幅と打牌の選択肢を増やすためにカンはあった方がよいと思っていますが、規定の温床になっているというのも事実。そういうわけで、「カンをしたら牌を引かずに手番終了」というルールを考えてみましたがいかがでしょうか。

一発消し

食い替えが禁止されている理由は一発消しが容易になるためと言われますが、一発無しのルールでは認められることが多いことからもその通りであると言えそうです。

しかし本書で指摘されている通り、一発消しのためだけに鳴くのは基本的に損な行為。それを踏まえても、食い替え有りのルールに戻して欲しいと思わなくもないですが、「裏ドラは有るけど一発は無し」ルールにしてもいいかもしれませんね。

世界最強麻雀AI Suphxの衝撃

世界最強の麻雀AIを人間のトッププレイヤーが本格解説!

2019年6月、麻雀AIで初めて天鳳十段に到達し話題をさらった「Suphx」(スーパーフェニックス)。

天下のMicrosoft社が麻雀という不完全情報ゲームに殴り込みをかけてきたのです。「Suphx」の強さはもはや人間のトップレベルに達しており、他のボードゲームがそうであるように、麻雀も「AIから学ぶ」時代に突入しつつあります。

本書はその端緒となるもので、最強のAIである「Suphx」を人間界のトップといえる天鳳位を獲得したお知らせ氏が徹底的に解説するのものです。

お知らせ氏の筆致は処女作である『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』で証明されたように緻密にして正確無比。「Suphx」の打牌を咀嚼し、人間の知として昇華する上でこれ以上の適任はいないでしょう。

ぜひ本書で「Suphx」の強さの秘密と、麻雀というゲームの深淵を味わってください。

●目次
第1章 強くなること
第2章 スタンダードな押し引き
第3章 中盤のスリム化
第4章 序盤の方針

●著者プロフィール
1989年9月18日生まれ。
神奈川県横浜市出身。東京大学工学部卒。
第14代四麻天鳳位。
著書 「鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム」(マイナビ出版)

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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