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ネマタの天鳳日記 第64回

ネマタの天鳳日記 第64回

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 前回の続き。連続放銃で苦しい展開になりましたが、運良く東家から満貫直撃。

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 オーラス満貫ツモか跳満出アガリでトップ。タンヤオチートイツ赤やタンヤオトイトイ赤でも逆転手になります。チートイツ1シャンテンを崩す打と引いた場合はツモ裏条件となると1シャンテンには取った方がよいでしょう。

 先にを引くようならが残っている方がよいので、ドラ受けのリャンメンを外すのも違和感がありますが打とします。

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 満貫ツモで逆転される北家からのリーチ。だとアガっても2着止まりですが、現物もない以上この時点では押します。

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 降りていれば満貫ツモられても南入せずにトップで終われる東家が無スジを押して放銃。対局時は不思議に思いましたが…

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 後で手牌を見れば何と親の倍満テンパイ。しかし天鳳は素点が結果に反映されないルールなので、現物も1枚しかないとはいえ、を切った後は比較的通りやすいで凌ぐ方がよかったように思われます。降り打ちの可能性があるとはいえ少なくともここでを押すよりは放銃率を下げられます。

 この局面において降りるのが結果的に失敗になるのは、「アガリ逃し」ではなく、「アガリ逃して、なおかつ逆転されてしまった(北家の跳満ツモから南入など)」場合です。手牌こそ待ちのメンチンですが、素点が結果に反映されない天鳳ルールにおいては、この局面におけるメンチンはのみ手と変わりません。

 待ちも自分で4枚使っているので実質悪形相当。そう考えれば、安牌が少ないとはいえ降りた方がよいだろうという結論になるのですが、思わぬテンパイが入るとどうしてもアガりたくなってしまうのが人情です。点数状況によって大きく判断が変わるオーラスはなおのこと、見た目の手牌にこだわらないようにしたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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