今回は3メンチャンかつ、でアガると安いので迷わず追っかけるところですが、仮にとあってダマ5翻現物待ちだとしてもこの点数状況ならリーチします。
先行リーチがトップ目、南家から跳満をアガれば飛ばしてトップ終了(満貫止まりだと2確)、仮に空振りしたうえに東家に満貫放銃してもまだラスではないと、満貫を跳満にするリターンが大きく、放銃のリスクは少ないためです。点数状況が偏ると、平場におけるセオリーが成立しないことが増えます。
麻雀戦術書はその性質上、扱う内容の大半が平場をベースにしているので、昨今の麻雀戦術書から学ばれた方は、平場でない時の打ち回しを特に意識してみることをお勧めします。
一発裏1で何と倍満直撃。毎回こう上手くいけばいいんですけどね(笑)
ラス前ダントツということで機械的にダマにしてしまいましたが、ラス目の下家は回線切れ、対門は放銃さえしなければラスにはならない。
対門上家は19字牌しか切っていないのでテンパイまで遠い可能性が高く、ドラ西は3枚見え。リーチをしたがために高打点の手に放銃、ダマなら回避できていたというケースが果たしてどれほどあるでしょうか。
リーチによる加点のメリットも一見あまりなさそうですが、ダマで対門からアガったので、オーラスは上家に6000オールをツモられると逆転されます。下家は回線切れ、対門は振らなければラスはない3着目につき積極的にアガリを目指すメリットが薄い。上家は放銃のリスクを恐れず悠々と手作り可能で、アガれなくても連荘がある。
ここからオーラス上家に捲られるのは、少なくともこの局で即リーチをしたために捲られるケースに比べれば、「レアケース」とは言えないでしょう。
オーラスかなり苦しい片アガリの形をアガれましたが、上家は6000オールの1シャンテンと危うく逆転されるところでした。
点数状況絡みの問題は単純な持ち点だけでなく、他家との点差、他家がどの程度逆転手のアガリを目指すか、親が誰に回るかをふまえたうえで判断したいところです。